小学館文庫<br> オウム裁判傍笑記

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小学館文庫
オウム裁判傍笑記

  • 著者名:青沼陽一郎【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 小学館(2014/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094026979

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内容説明

この裁判、あまりに面白すぎて、酷すぎる!

オウム真理教が引き起こした一連の事件は日本中を震撼させ、前代未聞の犯罪を裁く「世紀の法廷」は、1996年4月、全国民注視のなかで開廷した。しかし、そこで繰り広げられたのは、あまりにも不可解で、あまりにも喜劇的な光景だった。そのとき、教祖はいかに振る舞い、弟子たちは何を語り、弁護人はどこにいて、裁判官は何を裁いたのか? そして、遺族が訴えたこととは? 8年間にわたり裁判を傍聴しつづけた著者が真実の法廷ドラマをつぶさに綴る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

116
七年半に及んだオウムの裁判の傍聴記である。 裁判における麻原彰晃の奇妙な言動が克明に描かれる。史上最悪の事件を起こしながら、 反省の意識もない麻原彰晃の姿は本当に 不快でしかない…そんな印象のノンフィクションだった。 2022/10/02

澤水月

26
20年以上経ち死刑も全て執行された今、包括的に裁判眺めのに良書。VX被害者が80代チャキチャキの江戸っ子で一番「真っ当」な感性、他をキリキリさせる痛快。著者は麻原公判全て通い裁判長ら弁護士各々の弱点や長所まとめる。麻原は途中まで一応裁判に参加していた、が弁護士全員欠席、一人法廷に取り残されて以来内に篭りインチキ英語証言・エンタープライズ発言始めたとは全く知らず。中川・トゥー本にも疑義ある「話し下手か上手いか」「裁判官との相性」で死と無期の線が引かれてはたまらない。題と表紙でふざけた本と思われては惜しい(続2018/08/13

雲をみるひと

9
オウム事件の主に教祖だった松本智津夫の裁判傍聴記。再読。松本の裁判中は類似コンセプトの出版物が多かったが、本作品は裁判所での出来事に特化した内容。ある意味、傍聴席から定点観測した成果なので、松本の態度の変化、松本の弁護団の戦略とその結果などがよくわかる。松本裁判を傍聴し続けた者の脱力感がよく伝わる。2020/08/26

朱音

7
もう15年にもなるわけだが、結局彼らは何をしてどのように裁かれ、どうなったのか…今年あたり総括の番組でも組まれそうだけど。麻原の裁判を主とし、「弟子」達の裁判・証言を交えた傍聴記、読み応えもありなかなか面白い。「彼ら」についてだけでなく、日本の裁判制度、弁護士その他法曹関係にもいろいろと問題があると問いかける力作だと思う。なおさら傍聴してみたくなった。2010/01/29

うたまる

4
戦後最大の組織犯罪であるオウム裁判傍聴記。この事件、裁判は全て終わったのに真実は闇の中だといわれている。それは、全ての事件の中心にいた麻原彰晃が何も語らなかったからだ。否、最初は語っていた。語らなくなったのは、日本の誇る正義の砦、左巻きの人権派弁護士達の玩具にされたからだった。敵だらけの裁判で唯一の味方のはずの弁護団が被告の意向を無視して自儘に振舞い、麻原は心を閉ざした。その結果、国民のためでも被告のためでも遺族のためでもなく、弁護団のための裁判と成り下がったのだ。クズ共、8年の歳月と4億円の血税を返せ!2016/12/24

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