内容説明
理不尽な里親に耐えられなくなってジョーはフランスに逃れ、ほんの偶然から、古いお屋敷に住み込みの整備士の職を得た。だが相変わらず心配事はある。主人は女性を雇わない主義だと聞き、男の子のふりをしているのだ。幸い、主人が訪れることはまず皆無というけれど、正体を知られたら即刻、追い出されるに決まっている。ある日屋敷の私有地で見知らぬ男性に出会って心引かれたものの、ジョーは逃げ出さないわけにはいかなかった。敷地に迷い込んだ旅行者であっても、かかわらないのが鉄則だ!まさか、その人がここの主人だったとは……。★世界中を旅した経験を生かし、華やかな物語を紡いできたソフィー・ウエストンが、今回は絵のように美しいフランスの一地方を舞台に、不幸な子供時代を送ったヒロインの愛のストーリーをお届けします。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわ
2
穏やかなロマンスでよかった。年齢差に悶々するヒーローがいいわあ(*> U <*)2013/07/25
harukakoko
2
辛い境遇のせいで早く大人にならなければならなかった孤独な主人公がついに自分の居場所を見つける。山あり谷ありといったドラマチックな展開には欠けるが、正義感あふれる思慮深い、年上の男性との交流は読んでいて、ホットするものがあった。フランスの古城の描写がロマンチック。2013/05/27
はっつん
1
「シンデレラ…」とタイトルに付くとつい読んでみる私。このお話もイマージュらしくて良かった。ヒロインの過去も悲惨だが、負けずに頑張るところもいいし、懐の広い、大人なヒーローも素敵。ヒロインの正体がバレても、大した修羅場にもならないし、ラスト、ヒーローを信じていなかった…と落ち込むヒロインを「僕は君を信じた」と多少攻めはしても、それ以上の大きさで受け止める。愛してると言葉にしないと、わからないと正直に告白するヒロインに、「なんて、僕はバカなんだ!」と素直に反省する素敵なヒーローでした2016/03/17
ぽしょ
1
ヒロインが健気でいい。最悪な養父母にはきっちり鉄槌が下ってよかった!大人なヒーロー、フランスの古城やクラシックカー、爽やかなロマンスでした。2015/05/04
ととめ
0
里親の心身への虐待、家出後の不安定な生活を経て、19歳とは思えない達観した考えのヒロイン。ジャーナリストとして、人として出来ることの限界に悩み、グルーピーに悩まされる男前ヒーロー34歳。出会いのシーンから、もう綺麗で。恋愛をする余裕のなかったヒロインに訪れた初恋。ヒーローにとっても初恋で、大人の余裕を見せつつも一喜一憂。恋人になった夜「愛している」って言われるたびに言葉で返さず盛り上がっちゃったのは・・・舞い上がってたんだろうなぁ。なんとも可愛らしいカップルでした。もう少し読みたかったなぁって感じのお話。2016/07/23