角川文庫<br> 英雄にっぽん

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角川文庫
英雄にっぽん

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041323366

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内容説明

出雲の富田城主尼子氏に仕えた山中鹿之介は、十六歳の折、伯耆の行松氏との合戦に参加、敵の猛将を討ち取り、勇名を馳せた。だが、虎視眈々と中国地方の統一をもくろむ毛利元就は、凄まじい謀略と圧倒的な軍事力で富田城を攻め落とす。牢人となった鹿之介は艱難のすえ、一城を奪い、織田信長の支援を得て尼子家の再興をはかるが……。“忠誠心”の代名詞として、日本人に愛されてやまない武将の生涯を描く戦国ドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HaruNuevo

9
池波正太郎さんは、本作の主人公である山中鹿之介のことは、個人的武勇を誇る武者としては愛しつつも、大局的な視点を持った武将としては評価していなかったのだろうな。中盤以降は、天下布武を旗印にして天下を治めようとする信長のスケール感、毛利家の一致協力する姿勢、そういった点を強調することで、その対比の中で山中鹿之介の実像を描き切ろうとしたのではないかと思われる。2023/04/28

えりすこ

8
尼子家再興につくした山中鹿之介の物語。現代から始まる出だしといい、物語の進め方といい、読ませることは読ませるのだが、なぜこの勇猛なだけが取り柄の(ように見える)武将を取り上げたのかが謎。と思っていたら、戦前の教科書には載っていたという有名武将だった。あれま。2015/09/08

図書委員4年生

3
《こうして、また鹿之介は毛利方の謀略へ引き込まれたのだ。よくも、飽きもせずに、である。》噴き出してしまった。本当だよ。義の武将というより、不屈の武将?あきらめないというより、懲りないなあ。下剋上時代の中で尼子家再興の為に頑張ったのは確かにかっこいい。でも巻き込まれた感のある勝久かわいそう。2016/08/20

アカサタナ

2
☆2つ Kindle Unlimitedにて読了。 戦国大名尼子氏の家臣、山中鹿之介の尼子家再興への奮闘を描く。 猪武者山中鹿之介の空回り人生。主君尼子義久共々、毛利元就にいいようにされて立つ瀬なし。滅びの美学や爽快感、痛快さもなく自業自得とはいえ、ただ只管に鹿之介が哀れ。後半は鹿之介の影が薄くなり、彼に関係なく信長により歴史が動いていく。 戦前は教科書に載っていた人物みたいだが、彼の実像や如何に。池波正太郎が描く鹿之介は上記の通りで一切魅力を感じなかった。なぜ彼を主役にして物語を書いたのか。謎である。2023/04/13

Takehisa Akitsu

2
戦国時代の尼子一族及びそこに仕える山中鹿之介の成り行きを通して、今で言う“負け組”になる起点、及び起点となる背景、それからの辿る様子が描かれていました。 組織、人生譚を学べました。 また、山中鹿之助が活動した山陰地方、京都、岐阜、近江、播磨の風景が描かれていました。2019/05/05

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