内容説明
蛍、死す――。想像を超えた出来事に、ユウ、鈴音、沙鳥らは、茫然自失状態が続いていた。そんなある日、沙鳥は黒猫を拾い、「ホタル」と名づけ飼い始める。寂しさをホタルで埋め、一緒にお風呂をに入ったりする沙鳥。彼女が風呂から出ると、テレビでは緊急ニュースが流れており、沙鳥たちが通う高校が映し出されていた。高校の上空には、巨大な「繭」が。そして、「繭」の上には、あのタナトスの姿があった。彼は、全世界に向けて告げる。「皆さん、自殺してください」一方、最強巫女深螺は戦っていた。相手は、物質化した霊――[マテリアルゴースト]で…! ファンタジック・ゴースト・ストーリー、感動の最終巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
9
感動の最終巻。色々大変なことがあったけど、乗り越えてきたのは帰宅部の絆があったからかな。蛍とユウのラブラブっぷりはいつまでも続くんだろう。離れていても通じ合う蛍とユウは幽霊だろうと主人公とヒロインの役割を果たしてて良かった。この作品を読んで良かった。2016/08/16
半熟タマゴ
9
最終巻。蛍はすぐ側にいたんですね。やっと蛍とユウの想いが通じあったのに離れてしまうのは辛いなぁ。でも二人は最後まで幸せだったのだと思う。まさかその後、蛍がユウ以外の女の子と付き合うことになるとは思わなかったけれど。その時の話も詳しくは明かされてないし。この作品が終わってからだいぶ時間がたってるからその話を読める可能性は低いかな。2014/12/14
王蠱
4
泣いた。自分でも信じられないくらい泣いてしまった。悲しいとか切ないとか、そんな簡単に言葉にできる気持ちじゃないものが心の奥から溢れ出してきて止まらなかった。表紙みたいな場面があったらいいな、と本当に想っていたので尚更に・・・後書きにもあったがこの物語の外でも彼らの物語はどこまでも広がっていくんだなと確かに感じることができる、本当の本当にすごい物語だった。2012/02/10
天条 光
3
感動フィナーレ! 正直、語りたいことが多すぎて何を書こうか迷っていますが、それでも、その中から選ぶとしたのなら。僕は、帰宅部と蛍の絆の強さ、を上げますね。圧倒的な力を持ったタナトスとの最終決戦に赴こうとする蛍とユウを一旦は呼び止めますが、それでも最後には二人を信じて送り出す、そのシーンに僕は帰宅部と蛍とユウとの絆。気持ちが通じ合っている、信じ合っているんだなぁ……と。まぁ、どれだけ言っても説得出来ないので諦めたという部分もあるのでしょうが(苦笑)。 でも、僕は、そんなところにとても魅力を感じたんです。2015/08/09
鑑真@本の虫
3
最終巻。 よもや主人公死亡のまま物語に幕を閉じるとは。 最後まで、非常に精巧なギミックで物語を攪乱させつつ、終幕の布石を打つ書き口は見事だった。 終幕の後、三年後の話も語られるが、こちらはまさかの展開の連続。 紗鳥が不憫である。 蛍は最後まで自分を貫き、勝利を手にした。 そして迎える平穏には何かが掛けている。 しかし、確かにそこには愛がある。 誰より強く、深い愛が。 素敵でした。2014/02/20