内容説明
7年ぶりに日本に帰国した梓を待っていたのは、陰を持つようになった幼なじみの景と、彼がカプセルというドラッグを常用しているという噂だった。そして、カプセルには秘められた真実の効用があった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
14
ドラッグを使い悪魔を使役するっていう設定スゴイ。読みやすい文章のおかげでグイグイ引き込まれます。主人公とヒロインよりも他のジャンキーの方がキャラ強いのが気になりますが面白くなるのはこれからっぽいし次巻期待しましょう。1巻の段階で伏線が大量に張られたわけですがどのように回収するのかも楽しみです。2014/07/05
のれん
12
ドラッグ、意識の中で動く悪魔、ヤクザとは一線を画すバイヤーたちの集団、そして奇抜なファッション。 00年代の伝奇小説の粋を極めたかのようなセンスが爆発している。 キャラが全員未成年の範疇という事を除けば、実に入り込みやすい怪異小説でもあり、ドラッグを使ったリアリティのあるネタにはついつい読み込んでしまう。 積極的ヒロイン、無愛想ながら優しい主役、含みのある二枚目、暴力的なライバル……作者の魅力的なキャラ作りは初期から完成していたようだ。 後半の盛り上がりに定評がある作者なので是非読んでいきたい。2020/10/02
椎名
7
ライトノベルでドラッグものというのもすごいよなあと。長らく積んでいたのだが、少し読み始めたら止まらなくなってしまった。東レ等、最近の文章を知っていると稚拙に感じはするもののスロースターターなのは百も承知なので安心して読んでいける。ドラッグを飲んで悪魔を使役する、とだけ聞くと一瞬想像がつかないが、悪魔もまた自分の中から生まれたものなのだという話を見てなるほどペルソナ的な。とりあえず話が本格的に動き出すまで様子見。2014/11/14
まろりん
7
あざのいわく、富士ミス3巻相当のうち、盛りあがるまでを1巻につめこんだということで、BBBや東京レイヴンで培った信用がなければあやうく1巻で投げ出すところでした。1巻の時点だとまだミスリードを誘う探偵ものっぽい展開で、千絵や梓もこの時点だと単なる無謀にしかみえなくてイライラしたものですが、やはりあざのは下地を元に爆発的な展開を見せるのは上手く、この1巻があってこそ2巻からが凄く面白かったです。2巻後半から3巻への梓の悲しみが痛いほどつきささるのも、この1巻のおかげかな。作者好きなら2巻と連続読みお勧め。2014/03/04
nas
6
面白いな。名前は知りつつ何となく読んでなかったシリーズ、というかそもそも作者の作品は全部手を出したことなかったんだけど他のも読んでみようかな。とりあえずはこれの続きだけど、ドラッグで悪魔を召喚するって設定が良いですね。学園ものだしなんかペルソナっぽさがあるな。読んでてアニメ化しててもおかしくないのになと思ったけどまぁ思いっきりドラッグだから無理だったんだろうな2020/10/12
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