角川文庫<br> 侠客 下

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角川文庫
侠客 下

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041323359

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内容説明

女を凌辱加虐、諫める家臣は手打ちに暗殺。悪逆無道の唐津の城主、寺沢兵庫頭を急襲し、父の仇討ちを果たした塚本伊太郎は、〈人いれ宿〉の頭領となり、幡随院長兵衛と改名、〈町奴〉として江戸町民の信望を得る。一方、親友の水野百助は十郎左衛門と改め、〈旗本奴〉を率いてゆく。だが、しだいに〈町奴〉と〈旗本奴〉の対立が激化し、立場を分かつ二人の意に反した戦いが迫る。幡随院長兵衛の波瀾の生涯を描く時代長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

49
父の仇討ちに成功した伊太郎。その後名を改め町奴となります。武士であることを捨て、市井のひとりになるのが納得いきませんでした。「町奴」にならなければ、後に「旗本奴」を率いる親友・百助との意に反した戦いが迫らなかったと思うのです。伊太郎の波乱の人生の物語は物悲しい読後感を残しました。2023/03/19

kadocks

6
Unlimited。仇討ちがメインかと思って読んでいたが、最期の落とし所が凄まじいスピード感で驚いた。ノンビリしたタッチで市井の人々を描きながら、みたいなつもりだったのだが、二人の行く末がまさかの方向。水野の腹切りも旗本奴たちの遠島も驚きだ。知らない江戸時代だったので色々調べたくなった。 まあそれにしても池波正太郎。流れるような文体はどの作品も同じ。目の幸福だ。次の池波作、何を読もうかな、とワクワクさせられる。が、積読併読があるのでそっちが先、もどかしい。2023/10/20

ぺしみち

1
面白い2015/02/25

rakim

1
侠客の元祖みたいな幡随院長兵衛だけに、史実の結末が見えていて哀しい。男の一代記としては完成なのでしょうが、固い絆で結ばれていたかに見える長兵衛と十郎左衛門の最期が虚しいです。「痛快」な小説にはなりえなかったでしょうが、「散り際」を感じれば・・ 2011/07/04

Pamina

0
2017/09/25

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