内容説明
連続殺人犯は、自らを過剰な鬱状態に陥った“ディープ・ブルー”と名乗った。被害者はいずれも将来ある若い女性。死者に共通するのは、顔面に濃紺の塗料をスプレーされていること。だが犯行の目撃者はなく、犯人の性別すら不明。そんなある日、私がブルーと名乗る人物からラジオ番組『大塚綾子の電話人生相談』に涙声の電話。「つぎの殺人を抑えられないんです」と!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
145
吉村達也さんが狂気の連続殺人鬼を題材に描く力作サイコサスペンス小説です。重度の鬱状態を抱えディープ・ブルーと名乗る何者かによる女性を狙った連続殺人事件が起きる。顔面に濃紺のスプレーを吹き付ける異常な手口と包丁のメッタ刺しという陰惨で残虐非道な殺害方法。ラジオ局の関係者に犯人が隠れているのでは?という疑惑が芽生え終盤に急展開で繰り広げられるサイコキラーのド派手な大暴走!ノンストップのサスペンスが読み手の頁を繰る手を休ませずに一気読みさせてくれますね。二転三転の果ての意外な真相はややズルイけど大満足でしたよ!2020/01/15
まる
8
極限のうつ=ディープ・ブルー。最後でこっちが犯人かと思いきやそっちが犯人…あれ、結局こっちが犯人?といった感じでちょっとわかりにくかったかな…殺人の動機が最後の手紙に書かれていた内容なら、かなしい。2014/02/26
そのぼん
7
ミステリーものだけど、結構怖かったです。犯人も最後まで解りませんでした。2012/01/11
響
5
深い鬱状態...ディープ・ブルー。2016/08/12
まいちぃち
5
う〜ん?面白かったっちゃあ面白かったけど…なんか物足りない。角川ホラー文庫の「文通」を初めて読んだ時の衝撃が懐かしい(笑)2012/07/17