内容説明
執拗な七蔵の強請りに、大黒屋与左衛門は宝善寺組・寅太郎らに七蔵殺しを命じる……。一方、生真面目に堅気として生きる達吉は、お結と伊之助の急接近に混乱、大きな過ちを犯してしまう。そして、命、旦夕に迫る慎吉は遺言のように自分の過去を語り始めた……。ついにお結の記憶の封印が解かれる……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こおり
8
すみだ川物語(2) ずぶずぶと底なし沼にはまっていくような不安感が全編に漂う。こういう暗いお話しは嫌いなはずなのに、ページをめくる手を止められなかった。三作目は「別れ道」か。ハッピーエンドは期待できそうにないけど、それでもやはり結末が気になってしまう。富樫倫太郎おそるべし2014/10/04
めにい
5
多分そうだろうと思われる慎吉の告白。先が知りたくて止まらない。2014/10/13
ドナルド@灯れ松明の火
4
宝善寺組は岡っ引き七蔵に追い詰められていく。伊之助は七蔵を殺す決意をしたが母が急死する。一方余命三ヶ月となった慎吉は七蔵に絡まれこちらも七蔵を殺す決心をする。ついに秘密をお結に明かすが・・・。 仲の良かった幼馴染の宝善寺組はバラバラになっていく。暗いストーリーだが何故か引き込まれどんどんと読み進まざるを得ないのは、富樫倫太郎の筆力だと思う。次作は「別れ道」で終結だがどういうエンディングになるのだろう。2011/05/14
雪野きずな
0
早く次が読みたい。全員ハッピーエンドは無理だろうな。2013/04/21