内容説明
北海道・東京・伊豆七島で相次ぐ殺人事件。殺害されたのはすべて医療関係者だった。札幌の大学病院名誉教授、医療機器販売会社の社員。そして離島の医師。その背後にあるAID(非配偶者間人工授精)……。現代医療が生み出す悲劇。ベールにつつまれた「生命」誕生に十津川警部が迫る!！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ライナス
1
話が大いに膨らみ、ラスト数頁で収めるパターン。 十津川警部の表情が、文面からは読み取れなかったのが残念でした。2018/07/25
たかひー
0
★★★2012/07/11
アヴィ
0
ＡＩＤの話が本流となり、非摘出子の問題で法律的親子や生物学的親子の是非などが繰り返し語られる。そもそも成績優秀だろうが健康な若い男子であろうが、見ず知らずの他人の精子で子供を作ることが自分には理解出来ない。それなら養子で充分とも思うし、極論すればクローン技術を確立させればなどと思ってしまう。だがこの問題に結論が出ない様を作中のトークでも堂々巡りが続くことで西村京太郎は表している。最後はいつものように派手なドンパチでケリが着くが、十津川班の面々の受傷率の高さがなんともいえない。2025/08/23
