内容説明
家定亡きあと、天璋院となった篤姫は、時代の流れの中で、江戸城大奥の総帥として、3000人の大奥の女たちを統べて、その最期に立ち会う……。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
99
於篤が最期に何の病に倒れたのかも知りたかったな。2018/05/26
ALATA
96
幕臣榎本武揚が五稜郭で最後の抵抗を続ける中、江戸城明け渡しが決まった。三代の将軍に仕え討幕の機運が高まるなか徳川家存続に一身を捧げる天璋院篤姫の思いがやるせない。大奥で継嗣問題、宮家からの入與と降嫁と諸問題を 差配いていくところは優れた器量の持ち主だったのだろう。薩摩藩に向け「嫁ぎ先の家が終焉の地」と言い放った言葉に覚悟を感じる。史実はうかがい知れないが十五代将軍家慶の胆力のなさが江戸幕府崩壊の一因か。★5※一橋にて和宮や西郷、勝海舟との触れ合いは人生もっとも穏やかな余生だったのだろう。2024/11/05
はたっぴ
92
先日読んだ『和宮様御留』で朝廷側から見た〝大奥〟が興味深く描かれていたため、こちらの作品を懐かしく再読。天璋院や和宮が迎えた幕末を大奥側から捉えた大作である。数千人におよぶ部下を束ねる御台所となった天璋院のリーダーシップには(何度読んでも)痺れるばかり。公家と武家の女達の確執も一読者としては物珍しく、覗き見る気持ちで追いかけた。病弱な主君(家定)に代わり、女性としての慎みとトップとしての統率力を兼ね備えた聡明な人物として、余すところなくその魅力が語られており、コミュニケーションに関するお手本にもなる。2018/05/28
molysk
85
将軍継嗣は紀州慶福に決した。それは、一橋慶喜を推す島津の意に沿うものではなく、徳川の女として生きる意を決した篤姫の考えでもあった。夫家定、養父斉彬との突然の別れ。公武合体の機運高まり、家茂の御台所として皇女和宮を大奥に迎える。徳川の女として家茂を支える覚悟を和宮に求めるも、皇族としての生きざまを改める気概を感じ取れないまま、篤姫と和宮の間には埋めがたい溝を残す。家茂の急逝、慶喜の擁立と幕府軍の敗退。生家島津の軍勢の前に、いまや崩れ去らんとする大奥と幕府を、最後まで凛と支え続けたのが、篤姫その人であった。2021/08/15
エドワード
70
家定に続き、養父島津斉彬も突然の死が襲う。篤姫が家定に嫁ぐ際に斉彬から受けていた、後継に一橋慶喜を推すよう家定に促す密命は、実は慶喜を中心に新政府を樹立する構想と知り驚愕する篤姫。その暁の篤姫の運命を誰が考えよう。女性は常に受身だ。全編を覆う、京より降嫁した皇妹和宮との心のすれ違い。有栖川宮と薩摩の兵が討幕軍として江戸に迫り、二人はともに江戸城無血開城に奔走する。明治になって後、再開した二人の心が通い合う様が美しい。篤姫が騙されるように江戸城を出た後、滝山が眺める無人となった大奥こそ滅びの美だ。2015/05/14
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