内容説明
リーニーは目の前の男性を信じられない思いで見つめた。一年前に出会い、情熱だけの数週間のあと、私の前から去っていったフランク……。あれ以来、私はずっと忘れられなかったのに、彼は連絡さえくれようとはしなかった――私のおなかに、新しい命が宿っていたことも知らずに。だが、その後リーニーが一人で産み、育ててきた息子が数日前に誘拐された。事件を聞きつけ、かけつけてくれたというフランクに、触れようと手を伸ばしたリーニーに彼は冷たい声で言い放った。「息子の存在を隠していた君を許すことはできない」★シルエット・ラブ ストリームで大好評のミニシリーズ『狼たちの休息』がシルエット・ディザイアから初めて登場いたします。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
シリーズ次回作を先に読んでしまい、次回作のヒロイン、ケイトの苦悩や両作に印象的に登場するモランが気になって少々注意力散漫になった感じ。双方望まない妊娠だったとしても、女性の方が身の振り方について考える時間があると思う。出産後いきなり我が子の存在を知らされてしまう男性側には同情の余地があるとも。顔さえ知らない我が子を心配する気持ちってどんなものだろう。わたしも母親なので、我が子が誘拐されるなんて想像するだけで怖い。ロマンス小説はハッピーエンドが約束されているから読めるんだけど。2017/10/07
akiyuki_1717
3
一年前に一週間衝動的に付き合って別れた男性の子供を出産し、里子として育ててくれた女性に乳母として仕事中に面倒を見てもらっていたが、人身売買目的の犯罪組織に息子を誘拐され、子供の父親の所属するエージェンシーに捜索を依頼することになる。彼には妊娠を告げておらず、初めは憤慨されるが徐々に彼女の行動に理解を示し、支え、保護する。出会いやその時の状況が大まかにしか書かれておらず、若干まどろっこしかったが、ビバリーらしい流れだった。でも彼女の描くヒーローとしてはあまり好きに離れないタイプで残念。2013/10/03