内容説明
モタ流・泰然として生きていくための心構え。
多くの人に「生き方」を教えてくれた斎藤茂太さんは、この本を校正中の2006年11月に、惜しまれながら90年の人生を閉じました。そして、この本のテーマが「人生の後半期を有意義に過ごし」「人生を満足して終える」ために大切なことが書かれており、まさにモタさんの遺言になりました。モタさんは、今までに多くの著書の中で「死と生」について語ってきましたが、この本はそのすべてのエッセンスが詰まった集大成になっています。「自分らしく生きる」「人間とは」「理想的な最期」「残されてゆく人たちへの配慮」から「生きる目的を持つ」「泰然として生を全うする」「人生は60点がいい」「自分らしく死ぬ」までの14項目に、高齢化社会によって思い悩む人たちへの温かい処方箋を書いてくれました。最後に、夫人からのメッセージもついています。
目次
人間とは
理想的な最期
残されてゆく人たちへの配慮
「夫婦」への再スタート
明るく生きる
体の養生をしよう
心の養生をしよう
人生の後半生に
生きる目的を持つ
人の中で生きる
泰然として生を全うする
人生は六〇点がいい
自分らしく死ぬ―おわりにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mugi
7
最近身近な人がなくなることもあり、ふと死に対して恐れることが何度かあった。いまある生をできるだけ楽しめばいいと著者は言う。自分はいつまで生きられるのかはわからないんだから、そのことに対してクヨクヨ悩むのはやめにしよう。限られた時間のなかで、自分らしく生きたいと思った。2014/08/09
くまさん
5
人生のことを考える歳になった。足るを知ること。老いることは、マイナスではない。過去にとらわれない。など、心に残る言葉が詰まっていた。一気に読んだ。2015/04/26
NIKE
4
足るを知って前向きに生きよ、と、人々を励まし続けてきた茂太先生の遺作。この本の校正中に体調が急変して亡くなられたとのこと。奇しくも(年齢的に当然かもしれないが)死についての記述が多い。長寿時代に人生の後半生をどうしたらいきいきと過ごせるか、あたたかく励ましてくれています。2012/12/02
海豚
3
自分の人生を考える1冊になりました。 2015/09/28
かんな
3
「自分」に自信が無い私(-_-;)60点も、高いハードル。とりあえず身辺整理しておきます。2014/06/17