内容説明
夢の中で誰かに見せられた「底のない袋」。その袋に「面白そうだと思うものは何でもみんな抱え込むのだ。底がないからそのうち自然に遺(のこ)したいものだけが残ってゆく。楽しみという底なし袋にとび込むものは何だろう」と好奇心いっぱいに日々の暮しを見つめ、思い出を振り返った珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)
目次
底のない袋
通りゃんせ
曙いろのメイク
小ぎれ
銀座の画廊にて
夏の入り口
遠慮のうちがわ
四角い布
紙を着る
おもちゃの話(一)
おもちゃの話(二)
小さな沼
お辞儀
勝手口のうちそと
包丁
箸
鰹節
酢
たわし
笊
おはち
過ぎた時
小まとまり
月あかり雪あかり花あかり
楓の谷
夏至のころ
秋の色
帯一代
胸打つもの
かけがえのない三つのもの
死神
言葉の周辺
たった一度のおにぎり
食事の風景
「斑鳩の記」のこと
露伴の春秋
あとがき
初出一覧



