内容説明
大陸に接した台湾領=金門・馬祖諸島――
中国動く! そのとき、日本は!?
重要影響事態⇒存立危機事態⇒武力攻撃事態!
新安保法制下、戦火は回避できるのか?
元幹部自衛官の著者が放つ超リアル軍事サスペンス最新傑作!
202X年春、中国国家主席が「金門・馬祖は中国の安全保障上の脅威」と発言、対岸に戦力を集結させ始めた――!
防衛担当内閣官房参与の蓮田は、君田首相から衆院の解散について意見を求められた。
アメリカ大統領選の今年、解散が重なれば、日米の政治的空白を突いて、中国が軍事行動に出る可能性を懸念するも、君田は解散を断行。はたして中国はそれを好機と動き出したのだ。
大陸に最短で数キロに接する金門・馬祖諸島は、第二次大戦後、台湾領として死守され、以降、複数回の交戦を経て、現在は緊張緩和が図られていた。だが、邦人救出に向かった空自機と中国軍戦闘機との接触事案が発生する。
首相と蓮田らは、新たに整備された平和安全法制に基づき、重要影響事態、存立危機事態、そして武力攻撃事態の対応を協議。事態は刻々と緊迫の度を増し、一触即発の危機が迫っていた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくまZ
11
台湾有事を想定したシュミレーション小説。中国侵攻の舞台は金門・馬祖地域。重要影響事態→緊急対処事態→存立危機事態とエスカレーションラダーが上がるに従って物語は進行していく。作中で、台湾有事が冷戦期のキューバ危機に準えられているのが興味深い。2025/02/28
GOTI
6
☆☆☆☆★軍事シミュレーション小説では麻生幾と双璧?リアリティはさすが元航空自衛隊幹部。緊迫の台湾有事、当に「今そこにある危機」を克明に描いています。台湾から遠く離れ中国大陸に接するも、台湾が主権を保持する金門、馬祖諸島。中国国家主席はそこを安全保障上の脅威とし、米国では大統領選、日本では解散総選挙の間隙を突いて侵略の気配を見せる。中国が具体的行動に移った時、日本政府は台湾、米国と連携しながら、平和安全法制に基づき重要影響事態、存立危機事態、武力攻撃事態の対応を迫られる。一触即発! 2024/10/21
Kazuo Tojo
4
元幹部自衛管が著者なので、リアル感がある。実際、台湾有事の際を想定しての日本政府の対応や航空自衛隊の動きの話なのだがあまりにも専門的すぎて自分の頭では追いきれないなあというのが正直なところ。しかし、世界情勢の勉強になったしもっと知るべきだと思う。2024/10/26
カラヤ3
2
ドンパチの派手な場面はないが、国の安全保障は政治が一番であることや開戦のためには事前準備が膨大なものになり、だからこそ開戦の意図は隠しにくいということがわかった。2025/06/16
ヤバ
2
台湾の西側にある小さな島を、中国が占拠を目論む。この問題に、台湾、アメリカ、日本が阻止を企てることとなる。 といっても、登場人物は、ほぼ日本人。しかし、政治家、自衛隊など、登場人物は多く、ややこしかった。戦闘シーンを楽しみにしていたが、あまりなく、そこに至る過程が、丁寧に描かれている。2025/05/21
-
- 電子書籍
- ヤングジャンプ 2025 No.26
-
- 電子書籍
- 私と国民的スターが入れ替わっちゃった!…
-
- 電子書籍
- うしろの正面カムイさん【単話】(37)…
-
- 電子書籍
- モノも石も死者も生きている世界の民から…
-
- 電子書籍
- 伊勢さんと志摩さん【単話版】 7 ラバ…