角川選書<br> 天皇たちの孤独 玉座から見た王朝時代

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角川選書
天皇たちの孤独 玉座から見た王朝時代

  • 著者名:繁田信一【著者】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
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  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784047034044

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内容説明

平安中期、王朝文化の中心にある天皇は幸福な日々を送っていたと思われていた。だが、権力者への追従に大騒ぎをする貴族にのけ者にされ……。王朝の意外な世界を当時の日記で浮き彫りにする。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

昼寝ねこ

57
繁田先生も平安朝をわかりやすく解説してくれる方の一人だ 本書では円融、花山、一条、三条の四人の天皇と藤原詮子、彰子の二人の妃にスポットを当てる 平安朝の天皇が決して独裁者ではなく権力者に翻弄される孤独な存在であったことがよくわかる 小右記と権記を主体にしているせいか実資と行成が活躍する場面が多く、道長が悪玉として扱われるが、歴史を踏まえた上で読み物として面白い仕上がりになっている 華麗な王朝時代の闇が垣間見えて興味深い2023/11/28

遊未

9
いじめ、忖度、寄らば大樹の陰…と今も偉い人の世界は同じでしょうね。食事にお当番が誰も来てくれなくても天皇は同じように食事しなければならない。幼児から自由が無いし、死にゆくときが最も悲惨というかお気の毒も極まりない。長生きの「賢人右府」藤原実資さまはお見事です。「小右記」「権記」が頼りの時代です。2020/09/22

mongkeke_tarikh

5
永らく中座して久しかった同書を再読し直し、漸く通読し終えた。我々現代人がイメージする「奸臣御堂関白藤原道長」像は、有名な「この世をば…」で始まる小野宮藤原実資の日記『小右記』に残された望月の歌の逸話によるものであり、栄花物語や大鏡に語られた当時の宮廷人達の「世評」を背景として、主に江戸期に形成されたものが引き継がれたものだが、一条帝の側近であり名筆で名高い藤原行成の『権記』や道長本人の残した『御堂関白記』の記述とを持ち出しても、この「王朝時代」の最も華やいだ時期と言われる10世紀後半から11世紀前半の時代2024/10/27

Uz あなぐま

4
摂関時代を「奸臣たちの時代」として捉えて、天皇たちの不遇を紹介していく。彰子はもちろんのこと、円融と三条に対して不憫だなという印象を強くした。藤原一族、特に兼家、道長に関して権力欲にまみれた奸臣の象徴のような人物として描かれる。大河ドラマの影響ですっかり変わったように思うが、それ以前のイメージはこんな感じだったよなと思い出す。天皇と貴族たちのエピソードに複雑な人間らしい一面を知り、史料に書かれていない部分に想像を広げていく著者の文章は読み物として面白く読めた。2025/06/20

ず〜みん

4
図書館の本で読破。妃を愛するとか、親孝行するとか、全て特殊な、『天皇』という人生を歩んだのが天皇たち、特に王朝時代の天皇なのかもしれません。2012/03/31

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