アクションコミックス 少年の国 （2）

著者名：井浦秀夫【著】

双葉社（2013/08発売）

• ISBN：9784575726046

内容説明

謎の男・出門によって“神の預言者”として祭り上げられた聡美は教団“エコー”のリーダー的存在となった。人間中心主義こそが人類を滅亡させると確信する“エコー”は攻撃の矛先を自然破壊企業に向けていく…。神を見た少年達の破天荒な思念と行動の結果は?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ととろ]

序盤ではマスコミと宗教団体が対立し、「科学で説明できるから宗教ではない（あるいはその逆）」という論理で互いを否定しているが、この否定には意味が無い。ある現象は科学でも魔術でも説明できるのだから。結局この話では最後にタネ明かしがされたが、現実には取り返しの付かないところまで進んでしまう場合が多いと思う。彼らは彼らにとって「正しい行為」を行っている。

2010/09/12

[ねんそ]

神の名のもとによる行為の正当化は自身の責任逃れでしかない。自らにとって都合の良い「神」という存在に依存するのは構わんけど、それを倫理観に反する形で他人に押し付けたらダメだろ…と同調圧力からのリンチ辺りの描写はムナクソだったので、自分は狂信者にはなれないなぁ、とまあ新興宗教の中にいないからこその感想ですが、実際渦中いたらわからない怖さもあるかも…と考えたりもしたので、一読の価値はあるような？登場人物が大なり小なりみんなアレでした。

2020/09/29