内容説明
真夜中のプールに忍び込み戯(たわむ)れる4人の美女。ふと気づくと、1人が忽然と姿を消していた! 水面(みなも)に浮かぶ大輪の白い花……。そして、残りの3人にも何者かの魔手が忍び寄る。2人目はニューカレドニアの海でダイビング中に消えて――。新妻を喪(うしな)った男が知った、女たちが共有する冥(くら)く忌(い)まわしい秘密とは? 人の心の奥底に巣くう深い闇と切ない愛を描く、戦慄(せんりつ)の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
34
虐げられた人生を送ってきた者がやっとつかんだ幸せを、身勝手で傲慢な者に踏みにじられる、悲恋もの。キャラがステレオタイプで、やや大仰かな。2010/03/04
緑ドンviva
17
大石さんの本は好きで、今回もなかなか面白く読ませて頂きました!が、そんなにキレイで細くて奥ゆかしい綾乃さん一度でいいから見てみたいと思うほど、くどい言い回しが気になりました(笑)あと、最後の終わり方も綾乃さんの刺青じゃなくもっと違う形で終えてほしかったなぁと、やや疑問が残りました。面白かったと言いつつ文句ばかりだなぁ~ぁたしww2016/10/19
ももんが
12
★★☆☆☆ストーリーに新鮮さはないしラストもありきたりな感じがしました。ただ彼女の人生が辛くて悲しい気持ちになりました。やっと幸せな人生が始まったのに・・・(-_-)2015/02/24
ミカママ
11
怖くはない。綾乃があわれ。卓也はばかw 構成にかなりムリあり。いくらフィリピンの小島と言えども、殺人事件があんなにあっさりうやむやになるものでしょうか?2012/11/11
鬼神ザビエル
8
強烈なオチと強烈な読後感と喪失感。久しぶりにページを捲るのが止まらなかった。 履き忘れたもう片方の靴みたいな雰囲気と大石圭の語りたい事《日陰に生える草と陽に生える草》が良く書かれていて面白かった…けど、暗い気持ちになった。2014/10/05