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内容説明
19世紀末カナダ、マニトバ州。広大なサンドヒルの平原で青年シートンは、一頭のミュールジカの大ジャンプを目撃する。その美しさに惹きつけられ追跡を開始する。先住民チャスカとの邂逅、雄ジカの足跡の意味。それらからシートンはナチュラリストとして多くを学んでいく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
73
谷口ジローさんによるシートン動物記「サンドヒル・スタッグ」。今度のは大鹿。シートンが草原で見た鹿の力強い跳躍、その生き物としての美しい姿の絵に見とれてしまった。話はシートンが一頭の巨大な雄鹿を追うことが描かれている。吹雪く森の中、たった一人で、本能の追跡者の如く感性を全てを注ぎ込んでひたすら足跡を追い続ける。その様は画家としての道を自ら捨て、自然の中に自分の本分を見出そうとする執念が感じられた。雄鹿スタッグとの邂逅の場面は、まさに忘れられない瞬間だったはず。スタッグの穏やかな眼差しが心に焼き付けられた。2019/10/29
たまきら
2
サンドヒルの牡鹿、これも大好きな話だった。メリーランド州の森の中でキャンピングしてた早朝に、鹿の群がじっとわたしを見つめた後、高く跳躍して去って行った時の感動は、今も忘れられません。美しい動物と、人間の所有欲の対比が胸をうつおはなしです。2015/02/06