内容説明
「ぶたぶた」シリーズなどで、ふんわりとした不思議物語を発表している矢崎存美の最新不思議物語。池沢香絵は、探偵事務所で雑用バイトをしている女の子。彼女は小さな頃から“ちょっとした”不思議を何度も体験している特技というか、特異体質をしていた。しかし、特に超能力や霊能力があるわけでもない普段はいたって普通の女の子だ。そんな彼女がバイトをしている探偵事務所に、ある日不思議な依頼が舞い込む。「あるはずのない道に消えた人を探して欲しい」というのだ。不思議な事件は、香絵にとってはわずらわしいものでしかなく、いまのバイト先にももちろんそんな特異体質のことは話していない。しかしうっかりと依頼内容を聞いてしまったため、行きがかりで調査を手伝うこととなった。彼女が体験した、不思議な事件とは……!? ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
70
連作短編集。不思議なことを体験できてしまう主人公の探偵見習い?ミステリーって感じ。湖の秘密がイイ。2015/05/16
Yuna Ioki☆
36
1438-134-41 ふわふわ不思議ちゃん系ミステリ。嫌いじゃないけれどぶたぶたさんシリーズの方がいいなあ。2016/05/16
キラ@道北民
19
ぶたぶたシリーズ同様、何とも分類しにくい不思議物語。きっと、本能的な感覚が敏感な人たちの話なんだろうな・・・引っ掛かるところを見過ごせず悩んだり迷ったりして、ちょっとずつ成長するんだろう。あ!美味しいものは出て来なかった。続きも読んでみよう!2015/10/03
メルル
9
矢崎氏はやっぱり不思議な力を持った女の子のお話がお好きなようです。探偵事務所で事務のバイトをしつつ、助手をこなす池沢香絵。小さいころから不思議な体験をしてきた。その力で依頼を解決していくのですが、その力がうまく説明できない。霊が見えるってわけでもないようですし…。「食堂つばめ」のような街も登場します。しかし美味しい料理は提供されません(笑) あっさりめのお話でした。2014/10/19
た〜
9
ちょっとファンタジックな短編連作。探偵事務所で事務員としてアルバイト(採用理由は探偵を志望しないから事務や雑務に専念してくれるから)している主人公が何故か不思議な事件の解決を助けたり、ご指名で解決を依頼されたり・・・ ちょっとほっこりするお話2013/10/17