内容説明
『孫子』は2千年以上前に著された世界最古の兵法書であり、いまなお有用なものとみなされている。これは、中国に限ったことではなく、日本でも欧米でも同じような見方をされている。では、時代も地域も越えて、愛読されつづけてきたのはなぜか。それは、戦争に限らず、政治、外交はもちろん、仕事や親戚・友人関係など社会生活を営むうえで有益な道理が数多く含まれているからにほかならない。さらに、ことわざ、故事として現代にも息づく。例えば、「彼れを知り己れを知らば、百戦して殆うからず」「算多きは勝ち、算少なきは敗れる」、武田信玄の「風林火山」で有名な「その疾きこと風の如く、その徐なること林の如し」など現代人にも通じる名言がちりばめられている。本書では、その『孫子』全13篇を意訳・読み下し文・過去の実戦例を交えながらわかりやすく解説。また各章の終わりに、武経七書をはじめとする他の中国兵法、古戦場をも紹介する。
感想・レビュー
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なん
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古今東西の様々な戦争を例に、孫子兵法について詳しく解説している。ややこじつけ感があるが、実際の戦闘を例にしている分、理解しやすいし、読んでいて面白い。
図書館おじさん
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上官のお気に入りの女を２人も斬っちゃったら自分も殺されそうなもんだけど、そこを取り立てるんだから昔の中国はすごい
きるみ
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孫子の兵法を古今東西、実際にあったさまざまな戦を例に書かれている。「戦における自軍、敵軍の状況の把握」、「地形が自軍に有利に働くか、不利に働くか」など状況を読み取り、それを見極める力の大切さがよくわかる。ただし、本書内に出てくる人物名、地名等に聞き慣れないものも多く、ある程度、事前知識がないとスラスラ読み進めるのは難しいか。2016/01/03
