内容説明
レイチェルは自分が美しく完璧に見えるよう、念入りに装った。ファルネステ産業を率いるヴィートを魅了しなければならない。レイチェルの母は、彼の父親の愛人だった。そのせいで、母もレイチェルもヴィートから蔑まれてきた。彼はレイチェルを巧みに誘惑し、純潔を奪いさえしたのだ。今ヴィートは、母が手に入れたファルネステ家の由緒あるエメラルドを何がなんでも取り戻そうとしている。「エメラルドが欲しいなら、わたしと結婚して」彼のオフィスに乗り込んだレイチェルは、果敢に取り引きを持ちかけた。でも、自分から結婚を迫った理由は、口が裂けても言えないわ。★2004年に鮮烈な日本デビューを飾ってから、ますます筆の冴えるジュリア・ジェイムズの新作をお届けします。レイチェルのプロポーズの裏には、悲しい事情がありました。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
15
う~む。父親の愛人の娘に手を出し結婚?うっへ~近親相姦地味でてきもちわるいなあ…と読み進めるも、娘さんの母を思う気持ちにぐっときちゃったり。男子にも少々同情できましたが、やっぱりこういう傷つけ方はいかがなものかと。がんばって償っていただきたいな。2016/09/20
じょう
13
ヒロインの母は長年ヒーローの父の愛人だった。ヒロインは幼い頃からヒーローに愛人の娘とさげずまれているが淡い恋心を抱いていた。。。ヒーローがヒロイン母と自分の父の関係を軽蔑するのは分かるけど、ヒロインにたいしての言動や行いが酷すぎる。晩年のヒロイン母も可哀想。結構、重いテーマのお話しでした。2016/06/16
ぽこ
6
再読。かつて母の愛人の息子であるヒーローに恋をして捨てられたヒロインが、余命短い母の願いでヒーローを結婚の罠にハメる話。登場人物が皆それぞれ気の毒な立場で、それぞれに葛藤があって読み応えがあった。忘れた頃にまた読むかもしれない。2016/04/11
こえん
3
再読。あまりに強烈で時々手に取らずにはいられない1冊。やっぱおバカなヒーローが自分の言動を悔いるシーンが印象的なせい? 報われることのない愛に身を投じた二人の母が悲しかったお話。2009/01/19
やまと
2
このヒーロー。ヒロインの純潔を奪った後や、結婚しあ後に言った、セリフがひどいひどい。ヒロインが可哀想過ぎて辛かったかも。2015/07/17