日本とドイツ二つの全体主義 - 「戦前思想」を書く

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日本とドイツ二つの全体主義 - 「戦前思想」を書く

  • 著者名:仲正昌樹
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 光文社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784334033613
  • NDC分類:309.021

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内容説明

二つの「遅れて誕生した」近代国家において、全体主義はなぜ誕生したのか? 日独比較のユニークな思想史、「戦前」に焦点を当てた第二弾。戦前思想を問い直し、いまを考える。

目次

第1章 近代化とナショナリズム(「国民」という思想 「国民」の“人為”と“自然” ほか)
第2章 二つの社会主義(「労働者」の誕生と社会主義 国民国家と社会主義 ほか)
第3章 市民的自由と文化的共同性(二つの戦間期 ワイマール共和国の大衆民主主義 ほか)
第4章 全体主義と西欧近代の超克(脱西欧化と新保守主義革命 脱西欧化とアジア主義 「生存圏」の思想 「近代の超克」論 ロマン主義と「近代の超克」)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
戦後思想は予定調和的だが、戦後に適応主義的でない戦前の思想は語り得るのか。しかも、日本人が日本語で書く文章で、日本のドイツ思想受容としない、可能な限りドイツと日本を対等に比較する立場で。著者は、簡単に依頼した編集者のお題を、欠陥があると知りつつ忠実に翻案しようとします。にもかかわらず、①ナショナリズム、②社会主義、③自由思想、④ファシズムの章立てを並べてみると、お馴染みの史観そのものであり、ここに押し込まざるを得なかったのが本書の辛いところです。豊饒なドイツに対して、日本はみるべきものが殆どありません。2020/01/04

白義

18
後発近代化国として国民国家化を成し遂げ、やがて全体主義に突入した日本とドイツ両国の思想史を、まさに国民化思想から民主主義や共産主義、そしてロマン主義と教科書的にまとめ上げた優れた思想史。比較思想というにはシンプルすぎるものの、民主化や近代化、技術というテーマなど多くの論点で激動と徹底をかいくぐった結果としてファシズムに至ったドイツと、国体という暗黒、天皇制というタブー意識から思想的、社会的徹底を経なかった日本、という大まかな対比を見ることは出来る。ニーチェと福沢諭吉をあえて同時代人として比較する鋭さも光る2016/08/18

D

14
フロムの『自由からの逃走』に似ている。<理性>に注目したい。思想世界において<理性>を発展させ続けて,ついには神をも殺してしまったドイツ。その理性の発展の重圧に耐えかねて,ナチスという新たな偶像を作り全体主義へと舵を切ったのは皮肉だ。この化け物といかにつきあっていくべきなのだろうか考えさせられる。2013/09/05

ラウリスタ~

11
これは「戦後思想史」ほどに上手く書かれてはいないけれども、それはまあ当然で、ドイツと日本の戦前(1870年から)を比較しようにも、ほとんど共通点がないわけで。現実から超然とした風な「哲学」が、その時々の政治状況のなかで書かれ、そして「ウケ」、利用され、あるいは嬉々として戦争を賛美してきた歴史。フランス的な「西欧の普遍理性」に加わるか、神秘主義的なドイツのロマン主義で対抗するか。フランスの「文明」の優位を認めざるを得ない代わりに、「だが我々には「文化、魂」がある」という、持たざる者のコンプ丸出し日本みたい。2017/12/30

スズツキ

7
同じ天秤にかけられることの多い日本とドイツの今まで対比されることの少なかった戦前思想にスポットを当てた好著。縦横無尽に炸裂する仲正節は健在なため、政治学や歴史、哲学まである程度精通していないと全く先に進めないが、現在の源流を探るためには手ごろな1冊となっている。2015/12/01

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