ハーレクイン いくつものジェラシー

著者名：ダイアナ・パーマー/村山汎子

ハーレクイン（2011/10発売）

• ISBN：9784596930408
• NDC分類：933

内容説明

挙式前日に婚約者パウエルを親友に奪われ、壊れてしまうほど傷ついた９年前。心の痛みを癒せぬまま彼を愛し続けたアントニアは、不治の病を宣告されて…。★九年前アントニアは、ワイオミングの故郷の町で、大学進学と、恋人パウエルとの結婚を控え、希望に満ちた日々を送っていた。そのさなか、父の友人を愛人にしているという噂を立てられる。噂を信じたパウエルは、挙式前日に婚約を破棄したうえ、噂を流した彼女の親友と結婚してしまった。傷心のアントニアは故郷を逃げ出し、いまは、アリゾナで教師をしている。二度と帰るつもりはなかった、医師から不治の病にかかっていると宣告されるまでは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Michelle]

親友の嘘から結婚式の1日前に婚約は破棄され、その人は親友と結婚してしまった。故郷を離れたヒロインは教師となり、ずっと一人で生きてきた。長く生きられないと知って父のいる故郷に帰ってきた今、ヒーローとまた顔を合わせることになる。亡くなった親友とヒーローとの間にできた子供を、教師として自分が受け持つことになったから。噂には聞いていたけど、ダイアナ・パーマーのヒーローは本当に性格悪い。おまけに女性に対してだけでなく、子供にもここまで酷いって、稀代の鬼畜ぶり。いや〜、楽しみました。これは癖になりそう。

2021/08/06

[糸車]

ヒロインの病気を知ったあとのヒーローの確信に満ちた行動はよかった。が、なぜここまでこじらせるかな！自信に満ちたヒーローも、恋したらただのおバカさんになってしまうってこと？ヒロインが家庭に入ったことでヒーローと娘の関係もどんどん変わっていくので、後半は安心。気になったのは、ヒロインの家庭は世間的に信用されていたみたいなのに、なぜあんな悪質な噂を皆が信じたんだろう。そこを突っ込むと話が成り立たないけれど、短絡的過ぎてお話がご都合主義にみえて残念。設定が雑と思ってしまう。

2013/05/21

[ちゃろ]

⭐️⭐️ヒーローはやっぱりダイアナヒーローだったけど、自分の娘（ホントにそうなのか疑ってる）に対しても酷い態度なんで気分が悪い。子供が巻き込まれて辛い思いをしてるのは読んでると嫌な気分になる。

2015/09/11

[akiyuki_1717]

なんとなく再読してみました。何度読んでもダイアナさんのヒーローが、ただの噂や、ヒロインを陥れようとする女性の嘘を鵜呑みにする、単純なヒーローの設定が、人間らしいと言われればそれまでだけど、あまりに短絡的というか、本当にヒロインを愛していたのかという点で、疑問を感じてしまいます。

2014/04/23

[akiyuki_1717]

ダイアナさんの本領発揮って感じだけど、結婚するまでは手を出さないと決めてまで、大事にしていた彼女のことを、あんな単純な噂というか、友人の嘘を信じて突き放すってところに、無理を感じる。何の釈明も無にそこまで拒絶できるものなのか？ダイアナさんのヒーローの鬼畜振りは嫌いではないけれど、そこに行きつくまでのエピソード作りにいつも雑さを感じてしまう。もったいない。ストーリーはとっても好みでした。ヒロインと、ヒーローの娘目線の感情を表す部分が特に良かった。

2014/01/24