内容説明
キャサリンは監禁状態から自分を救ってくれたクリスチャン・デュモンの城に身を寄せていた。城の練武場では騎士たちが剣の稽古に励んでいる。そして六人のうら若い令嬢が息をひそめてその様子を見守っている。令嬢たちは城主の弟であるジェフリーの花嫁候補に名乗りを上げようと、精いっぱい着飾っていた。だが、キャサリンは独り、気持ちが沈んでいた。大好きなジェフリーが結婚してしまう……。それだけではない、彼の顔を見るのもこれが最後かもしれない。そう思うと、寂しくてしかたなかったのだ。★12世紀末、イングランドは現在のノルマンディー地方の領地を巡ってフランスと激しく対立していました。本作のヒロイン、キャサリンもその時代の波にのまれた犠牲者でした。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
日夏
6
「女伯爵の名誉」から3年。ジェフリーはキャサリンと愛し合いながらも、貴族の務めとして、何より兄の為によい縁組を結ぶ決意だった。それを揺るがす王からの手紙。彼らは再び王家のゲームに巻き込まれていく。もうだめだと思った時、キャサリンは独力で王子と対決して屈服させ、皆を守る為に去った。己の愚かさに気付いたジェフリーは許しを請う。「愛してくれ」と。最高なのは修道院長。迎えに来た彼に、結婚してここを出るか死んで出るかのどちらにも対応できるよう司祭を呼んで待っているだなんてw2016/09/01
ぽこ
4
結局悪党がのさばったまま終わってしまった。やっぱり勧善懲悪じゃないとモヤモヤしちゃうなぁ。2014/05/27
くろうさぎ
1
三部作だそうですが、、、これを一番最初に読みました。ヒロインの置かれてしまった境遇には涙涙ですね、、、T_T) しかも、、ヒーローってばまったく。なんか嫌なシリーズの予感がします。2008/10/22
こえん
1
これまたヒロインの境遇がすごくイタい。自分と同じような状況に立つ弟を案じるヒーロー兄が意外と頑張ってた、『女伯爵の名誉』の時からの問題でふっ切れてないコトで悩んでもいたけど。修道院に再度行ったヒーローが院長様から受けた警告が印象的だった。だけど終盤、悪役王子が大活躍だったのが嫌すぎ…。2009/03/27
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