フラワーコミックス 二の姫の物語

著者名：和泉かねよし【著】

小学館（2013/03発売）

• ISBN：9784091304179

内容説明

戦乱の世、姫と家臣という身分を超えた絆（きずな）で結ばれたふたりがいた―――。
やがて、避けられぬ運命に翻弄（ほんろう）された時ふたりが選んだ道は―――――？
●収録作品／二の姫の物語／サーキットの女王様／地上20mで会いましょう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[合縁奇縁]

主従関係ものの王道の話で、「女王の花」に到る転機の作品です。「天に住まわば比翼の鳥、地に住まわば連理の枝ならん」黄国の三王女のうち、愚図姫と呼ばれ蔑まれていた二の姫。そんな二の姫に仕えることで、出世を望む己の道から大きく外れてしまったと嘆く青推だったが、次第に二の姫のよさに気付いていく。姫と家臣という身分を超えた絆で結ばれた二人が良かった。

2019/08/18

[DAIKI@ゆっくり読書中]

レンタル★ 「女王の花」のプロトタイプ。舞台は「女王の花」より100年前の黄。黄妃の先祖である二の姫と、青徹の先祖である青推。王家と青家において問題視されていた二人が出会い、結ばれるまでの物語。わずか100頁の短いお話ですが、「女王の花」で悲劇に終わった二人が結ばれるアナザーストーリーを見ているようで、感慨深い。天に住まわば比翼の鳥、地に住まわば連理の枝ならん。同時収録はがらりと変わって現代。レースクィーンと素直になれない女子高生のお話。「女王の花」からこの方の漫画を読み始めたので、ちょっと意外な印象。

2014/06/20

[パンジャビ]

ぐわっ！何だ、知らなかった。二の姫の物語は1冊まるまるあるんじゃなくて、読み切りだったのかー（涙）この作者さんの現代物2つ、初めて読んだけどあんま好きじゃないな…がっかり。レースクイーンとか全然色気なくてむしろボディビルダー？って思っちゃったけど。しかし！二の姫の話はよかった！女王の話で昔話として出てきて、ハッピーエンドに違いないと確信して読んでたので、途中ドキドキしたけど、読後感はよし。もっとラブラブシーンがあってもよかったけど（笑）この方の絵ってちょっと古風で、そこが歴史物に合うと思う。

2015/03/10

[ピース]

「女王の花」を読んで こちらも読みたくなりレンタル^ ^ 表題作はとても良かったです！二の姫と青推の話。「永遠の忠誠をあなたに…」涙を流しながらの青推の言葉。う〜ん >_< ぐっときた… 「女王の花」も2人が結ばれたらいいのに…と切実に思った。他2作品は別の方が良かったかな？と思います^_^;

2016/07/03

[ユリ]

何度目かの再読。表題作の『二の姫の物語』の他にも、レースクイーンの物語、『サーキットの女王様』学校に閉じ込められ、脱出する話、『地上20メートルで会いましょう』。でもやっぱり、この中だと、二の姫の物語が一番好き。全部面白いけど。

2021/12/13