新潮文庫<br> 人民は弱し 官吏は強し

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新潮文庫
人民は弱し 官吏は強し

  • 著者名:星新一【著】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • 新潮社(2011/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101098166

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内容説明

明治末、12年間の米国留学から帰った星一(はじめ)は製薬会社を興した。日本で初めてモルヒネの精製に成功するなど事業は飛躍的に発展したが、星の自由な物の考え方は、保身第一の官僚たちの反感を買った。陰湿な政争に巻きこまれ、官憲の執拗きわまる妨害をうけ、会社はしだいに窮地に追いこまれる……。最後まで屈服することなく腐敗した官僚組織と闘い続けた父の姿を愛情をこめて描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バイクやろうpart2

71
読友さんに紹介された一冊です。恥ずかしながら、大作家 星新一さんのお父上が、これほど国家に貢献された方とは知りませんでした。野口英世が友人であり、かのエジソンとも接点があったとは⁉︎ 国の繁栄だけを念じながら、星さんを容赦なく破滅に追い込もうとする国家の様は、頁めくる毎、苦痛でした。もし、こんな時代が無ければ、今日、海外の製薬会社に対し、ここまで後陣を拝すことは無かったとも思う次第です。これからの日本が既得権益を捨て国の繁栄を最優先する時代になってほしいです。2017/10/30

しゅわ

66
【図書館】これを書くために星さんは作家になった!?とまで言われた…そのユーモアと辛辣な皮肉の原点ともいうべきお父様のお話。米国で苦学し、帰国後製薬会社を興した星一氏、その成功ねたんだ商売敵や心無い官僚の執拗な妨害との戦をつづった伝記的作品です。官僚達に屈せず戦い続けたお父様。星製薬側からの一方的な語りではありますが、星さんができるだけ客観的に、淡々と描こうとされているのがすごい。官吏のやり方には本当に腹が立ちます。さすが星さんのお父様!ともいうべき、ユニークな選挙戦のおはなしが印象的でした。2015/02/14

KAZOO

60
星さんが父親の伝記を小説風につづったものです。何度か読んでいますが、やはり日本はお上という風潮が強いのでしょうね。いつも読むたびに義憤に駆られるのですが、嫉妬やねたみというのも韓国と同じように日本の場合は欧米よりか強いのでしょう。官僚が強いというのは国家にとってはいい面と悪い面があり、その悪い面が出た典型のような感じです。2015/01/26

金吾

57
子供の頃に読んで印象に残っていた本です。父親の話ですので一方的な点はあるのでしょうが、崇高な個人と佞人たちの戦いでした。主人公の生き様と自分の親を誇りに思う部分は感銘を受けます。2023/06/09

ばんだねいっぺい

47
最後のページまで息つく暇なく「政府による一個人へのいじめ」が描かれていくが、それでもなお、己の生き方を貫く星一の鮮烈さと不器用さに感極まる。一家に一冊あってよい本だ。 2022/05/06

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