内容説明
津川家の正子と蔦代は将来の看板芸者と目されていた。しかし、二人の性格は全く対照的だった。実直で健気、芸者の通信簿でも総牡丹(全甲)をもらうほど頭のいい正子。美しく信心深いところがありながら、水揚げ前に不見転(みずてん)で客をとり、嘘を本当と言いくるめて次々に男をかえていく蔦代。――二人の芸者の織りなす人生模様、女同士の哀歓を絢爛たる花柳界を舞台に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
74
対照的な性格の2人の芸妓、正子と蔦代。正子目線、正子が主役のように物語は進む。しかし、タイトルが芝桜だから、本当の主役は蔦代なのかな…なんて思いながら下巻へ。2018/04/21
カーミン
38
正子と蔦代は、雛妓(おしゃく)の時から、土地では一流の置き屋津川家の抱えの芸者だった。実直で健気、筋道の通らないことは嫌いな正子。美しく信心深いにもかかわらず、不見転(みずてん)で客をとりつづける蔦代。大正後期の花柳界を舞台に、贅沢で華やかな物語が繰り広げられます。豪華な着物や宝石の描写に、釘づけになりそう *+。☆'**+☆。2018/01/14
ソーダポップ
35
しっかり者の正子と、ちゃっかり者の蔦代。芸者置屋の津川家の雛妓(芸者見習)からの腐れ縁の付き合い。そんな二人は、絶交しては気がついたら再び付き合っているを繰り返している。明治、大正、昭和の風俗事情も面白く描かれています。それにしても陰に陽につきまとってくる蔦代が怖い…2022/06/06
ヨーイチ
25
コメントは下巻再読時にて。小さいネタは本呟きで。2017/04/17
のびすけ
22
花柳界に生きる二人の芸者、正子と蔦代の織りなす人間模様。蔦代が最後に投下した爆弾。役者の妻になることを決めていた正子は果たしてどうするのか。正子に対する蔦代の本心は?花柳界の中の様々な人間関係、男女の機微の描写が絶妙で素晴らしい。最高に面白い。下巻へ。2026/04/05
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