内容説明
水商売専門の都立高校発足!?ドラマ化原作!
平成××年3月2日、東京都教育局は、水商売に関する専門教育を行う都立高校を歌舞伎町に設立すると発表。正称「東京都立水商業高等学校」。ホステス科、ホスト科など七学科で発足された「水商」だが、集まったのは問題児ばかり。彼らに水商売の未来を支えることはできるのか!? その道のプロが指導する奇想天外な授業、みんなが燃えた甲子園…。世間の白い目なんか笑い飛ばす、エネルギッシュでちょっと泣けちゃう異色の青春コメディー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
79
【ホステス科】【ゲイバー科】etcに加えて【ソープ科】【ヘルス科】もあるんだもん、びっくりしちゃうわ🤯破天荒で笑えるわ〜これ😂なんて思ったけど、もしかしたら笑って読んではいけない話だったかも。学歴重視のホワイトカラーに一石を投じ、埋もれていた才能を水商で見出し、どんな道でも偏見なしに応援する愛の強さがこの話にはある。水商売に関する豆知識もフムフムしながら楽しく読めた。初代番長が小田真里(おだまり)とか、小ネタが随所にあるのも楽しい。中盤の野球ネタがちょっと長かったかな〜⚾ラストはきゅん♡★3.52022/04/05
忠犬じろレポ
78
想像もしたこともない、お水の都立高校の話。表紙の絵のせいかマンガを読んでいるような感じで読了。創立前から12年間水商へ勤務したケースケ先生の思い出のエピソード集。中学校で落ちこぼれていても、こんなに前向きになれる学校、そして先生と仲間たちがいる。気持ちいい漫画?いや小説でした。(^^; 確かに現実離れした学科ばかり。ソープ科とヘルス科の手こすり千回。(^^; SMクラブ科の実習風景欲しかった。(^^; 2013/08/28
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
59
読み友さんのレビューが気になって。毎朝生徒が登校してくると厳しい服装チェックが始まる。「何だこの髪は? 染めてこんかア」ホステス科の教室で怒られている生徒。ゲイバー科では「マニキュアは? 忘れたのか? 男のおまえが女より女らしく見えるためにできることは何だ?」と説教の声。ここは、新宿・歌舞伎町にある水商売のプロフェッショナルを目指す都立水商売高等学校。笑いあり、涙ありと、グイグイ話にひき込まれる。奇想天外な設定だが、こんな学校があっても良いのではと思ってしまう。爽快な読後感が味わえる1冊。 2022/05/28
dr2006
59
世間から色眼鏡で見られてしまう水商売。都立水商は、職業専門高校(ホステス科ホスト科ソープ科ゲイバー科等7学科)としてプロの自覚と技術を身に着け、水商売の職業倫理を確立する目的で設立された。そんなぶっ飛びの設定でありながら、爽快な青春ストーリーの中にぐっと来る言葉、社会風刺が散りばめられている。本作は’01年の作品だが、最近は少子化で高校が統合されるという話を多く聞く。一方で職業多様性への対応が課題だ。そろそろ水商が現実になっても良いのではないだろうか!コミックやドラマ化されているのも納得。凄く面白かった。2020/10/22
10$の恋
49
まず設定におったまげ〜!水商売特科の高校だ。ホスト科SM科ゲイバー科、フーゾク科に至っては「こけしを手こすり千回」の模擬実習で水商売・風俗のプロを養成までする。でもね、『エロ・官能』を期待したらダメ!そんな場面がないから(笑)。さて、コロナで校外実習ができない…どころか世間の水商売もピンチ!んで、生徒会が動く。「水商」には、いろんな落ちこぼれが入学するんだけど、実は特殊な才能が開花していない生徒の宝庫。秀でた才能はスポーツでも発揮される。後半は「バスケ」の臨場感タップリ!…でも、水商売はどうなったん?😆2023/01/14