内容説明
本書は、古典落語に出てくる台詞を紹介し、それらを現代にあてはめればどのように活用できるかを解説したものである。そのまま使えるものもあれば、少しアレンジすれば使えるものもある。噺のあらすじも紹介しているので、その台詞がどのような状況の中で出てくるのかもわかる。「あらちょいと、お前さんもろこしだよ。」「お前まで与太郎がうつったんじゃないか?」「大きくは見えましても、半分は雪でございます」「おんなじようなのがもう一人ふえちゃったよ」「あんなに苦しい思いをするくらいなら生きてるほうが楽だ」……。落語ファンでないと、一見しただけではわからない台詞もあるが、内容がわかれば、呵呵大笑。そして使ってみたくなる。テレビ番組「笑点」といえば三遊亭円楽師匠であるが、本書は、円楽師匠が大絶賛されている。落語ファンのみならず、誰でも常識として知っておきたい、落語の名・迷台詞の本!
目次
第1章 人生、笑って泣いて、笑って笑って(おれがいったんじゃねえ。あれは酒がいわせた―『鼠穴』;世のなかでなんかおかしいなーとか、どうしたんだろうなーってときは、必ず裏に女がいるんだよ―『佐野山』 ほか)
第2章 こんな台詞がいえるのも、強い絆があればこそ!?(お前さんはなにか考えると死ぬよ―『あわびのし』;なぜそう亭主をおびやかすってんだ―『風呂敷』 ほか)
第3章 与太郎も八つぁんも、天然だからおもしろい(八百両てえと千両より多いのか?―『御慶』;だから雨具貸してくださいっていってみろ。そしたら提灯貸してやるから―『道潅』 ほか)
第4章 どんなときでも気っぷのよさと心意気さえあれば…(あなた方に会計された日には、あとがこわい―『明鳥』;大家さん…ここであっしが上がっちまうと、ほかのもんがこの羽織を着てこらんないとか思ったことないでしょ―『金の大黒』 ほか)
第5章 屁理屈や言い逃れ、口から出まかせはほどほどに!(吉原というところは日本にあるんでございますか―『文七元結』;わかっておるから、予は「目黒」とは申した、しかし「さんま」とはいわん―『目黒のさんま』 ほか)
感想・レビュー
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sheemer
甘木
halow
私的読書メモ3328
こけこ