内容説明
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時代の流れを旧風から新風へと導き、後鳥羽院をはじめ誰からも尊崇された俊成という考え、あるいは、当代歌壇を御子左家対六条藤家だけで括る図式的見方を離れて、俊成の仕事の実態を明らかにする。
目次
1 寂蓮をめぐる問題(寂蓮の風情
寂蓮と顕昭)
2 俊成の歌合判詞の特質(文治二年十月経房家歌合一番判詞をめぐって-歌合における作者と判者と
俊成判詞「其時も老僧ゆるさず」について
俊成判詞の「不可庶幾」という評語について ほか)
3 俊成歌の表現と歌語(「鵜飼舟」と「鵜舟」-御子左家と六条藤家の歌語意識
ちらすなよ篠のは草のかりにても-表現の成立と影響
新奇な詞と俊成歌)



