平凡社選書<br> 物語の最後の王―日本古代文学の精神史

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平凡社選書
物語の最後の王―日本古代文学の精神史

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582841503
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C0091

内容説明

古事記の最後の物語の王・雄略天皇はまた、物語世界の最後の王でもあった。雄略記を最後に、天皇を主人公とする物語は消える。以後、どんな主人公を、どんなしかたで語ることが、どんな時代の精神によって求められていったのか。記紀、万葉、風土記、霊異記、源氏、式部集など、古代文学の骨格をかたちづくる作品に精神史の流れを読みとり、古典をより普遍的な文脈の光のなかでとらえなおす。

目次

1 王権と物語・歴史・抒情詩(古代王権と物語―物語と歌垣;物語の最後の王―雄略天皇論;歴史叙述の誕生―壬申紀;詩劇の発端―人麻呂の一断面)
2 地方と神話(タケミナカタと諏訪―歴史時代の神話;紀伊国覚書―畿内と国譲り;化外と神―「地方」と神話)
3 王朝女性文学の精神史(不安と渾沌―王朝女性論への序説;女性・愛・想像力―女性作家の誕生;「浮かれ女」和泉式部―転形時代の一感性;源氏物語をどう読むか)

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