内容説明
1947年、死者2万人以上を出したという台湾の「二二八事件」のさなか、新聞「台湾新生報」総経理(社長)の阮朝日が5人の男に拉致され、そして虐殺された。その娘・阮美妹は父の失踪、そして謎めいた壮大な事件の真相を追う。本書は、日本の戦後とも通底する台湾・戦後史の迫真のドキュメントである。
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目次
1 父・阮朝日と私たち(その日、父は捕らわれた 父の道 遊学から実業家へ ほか)
2 父のいない長い日々(父の捜索 ピアノの音と涙の痕 ほか)
3 血の涙で歴史を記す(歴史の暗闇で夜明けを待つ 日本で父の足跡を尋ねる ほか)
4 タブーの四十年(タブーに踏み出す タブーよ、さようなら―永遠に返事の来ない手紙 ほか)