内容説明
秀明はやや軽めの明るい浪人生。明るいといっても二浪目に突入したのだから、多少の屈託もないわけではない。しかし、女子大生の彼女もちゃんといて、携帯メールを間断なくやりとりして、にやけてみたり、ふて腐れてみたり……。受験の年の元日の未明、秀明の身体を異変が襲った。胃を握り潰されるかのような激しい吐き気、強烈な圧迫感。それは底なしの恐怖の序章に過ぎなかった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユミコ
47
義母からの貰い本。まさかのホラーだったとは(笑)カンナの一言で上巻終了、しかしその一言が…ぞくぞく~!怖いやん!秀明の最低っぷりにかなり呆れつつ、さあ下巻へ。続きがかなり気になる~!2016/10/06
巨峰
41
こんな形式の小説を読んだのははじめてなので最初は大いに戸惑ったが、徐々に慣れてきた。それにしても乃南さんはちゃらんぽらんな男を描くのうまいわ。そんな2浪生の彼に取りついたのは、多分昔冷たく切った女なんだろうけど、生き霊なのか、死霊なのか、はたまた水子の霊なのかは、下巻で明かされるのかな。2015/10/06
やっち@カープ女子
38
昔から好きな乃南さん、何のジャンルか知らずに読み始める。「涙」のような感動もの?読み進めて…え⁈ まさかのホラー⁇ 上巻の最後の一行でそ、そう来たかー!続きが気になり急いで下巻へ。2014/03/01
detu
32
あなたは臆病/あなたは軽薄/鼻持ちならない嫌味な自信過剰。ここまで並べても足りないくらい。そんなあなたを、けれど、私は愛している。全身で。頭の先から足の先まで/以上裏帯のあおり引用。このだらしない男に何かがとり憑いた。2019/05/20
さくゆめ
31
「泣けるホラー」という帯に惹かれて手に取った本作、いや怖い。じわじわ怖い。身勝手で自己中・ルックス以外にいいとこなしの女たらし。そんな主人公を危ういほどに愛してしまった「私」の語りから、物語は唐突に幕を開ける。冒頭から既に不穏。主人公もなかなかのDQNだけど、それ以上にヤバい地雷女臭がプンプンする。嫉妬深い白フクロウの正体は誰?おそらく生霊なんだろうけど、主人公のふだんの素行がアレ故に心当たりが多すぎて。ファム・ファタルの如く登場したカンナによって、物語は大きく動き出す――ときに愛は、凶器となる。後編へ!2019/08/28
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