内容説明
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平安から中世にかけて、家のあり方が家父長制へと移りゆく頃、不慮の運命から、さすらいの旅へ向かう姫たち。さすらいの行く末に、結婚という新たな男系との接触が待ち受けるなか、彼女たちは「生きる」ために、運命にながされ、また抗っていく。『鉢かづき』『まつら長者』『しんとく丸』『をぐり』『源氏物語』『更級日記』という日本古典を題材に家と女の変革のときをみつめ、同じ時間をいきる現代のヒメたちへメッセージを投げかける。
目次
1 ヒメのさすらい-家を継承する女神(御伽草子『鉢かづき』-鉢かづき 婿取りから嫁取りへ
説経『まつら長者』-さよ姫 女系復活)
2 乙姫のさすらい-連帯に生きる女神(説経『しんとく丸』-乙姫 消える乙姫
説経『をぐり』-照手姫 玉の輿に乗る女)
3 ヒメになるまでのさすらい-父に見捨てられた娘(『源氏物語』1-玉鬘 父系をめざして
『源氏物語』2-浮舟 さすらいの女系集団)
4 さすらう女君をみつめて-父系・母系を超える娘(『更級日記』-菅原孝標女 さすらいの究極)
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