内容説明
伊豆・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。 現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。 折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の重大な警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせる。 小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。 全国民必読。二十一世紀にも読み継がれる400万部を記録したベストセラー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
522
ネトフリで映像化作品あるのを見て急遽積んだこちら。結局観ずに原作も積みっぱだったが、最近話題のTVドラマに引っ張られていよいよ読むことに。読み終わって感じたのは、小松左京氏、ナニモノ⁉️作家ながらも科学者としての視点もお持ちで。時代もあってか、女性の取り扱い方が少々雑ではあるが。このまま一気に下巻、古い映画作品もぜひ鑑賞したい。2021/10/23
三代目 びあだいまおう
303
お恥ずかしい初体験、全く気付くことなく下巻を先に読んでいた。日本列島が本当に沈没するかもしれないという予測を証明するかのように地震、噴火、島の瞬時の沈没消滅という未曾有の現象が相次ぐ。展開の早さと真に迫る日本滅亡へのシナリオが私の好奇心を根こそぎ奪い、200ページ以上に至るまで【下巻だよ!】と気付かせない没頭感!ふと違和感に気付き上巻から読み直し。我が足元に堅硬に存在する大地。地球規模とその歴史を鑑みると何と薄氷で脆弱な存在だろう。この作品は凄い‼️圧倒的リアリティーが日本の未来の絶望を信じさせる‼️🙇2020/12/08
mae.dat
296
全然違う話なんですけど、今や鳥類は恐竜の仲間(末裔)と言う事は常識になっていると思うんですね。その転換時期の事は鮮烈に憶えていて。ぢつは2007年に(趣味の)古生物の講座を受けていて。せんせーが「恐竜が絶滅したって本当でしょうか」って事を言うのさ。翌年一般ニュースに取り上げられて「この事か〜」ってなったんよ。その後は周知の通り。プレートテクトニクスは中二病的に格好良いので忘れる筈が無い。なので学校で習って無い筈なのよ。そんな過渡状態の時に執筆されたのかな。兎にも角にも、甚大が過ぎる被害を受けたまま下巻へ。2024/08/21
kinkin
114
再読。先日映画「日本沈没」を観たので本の方は飛ばして読んだ。50年近く前のフィクション小説。しかし当時の人や文明批評を読んでいるとほぼ図星。2011年の東北大震災や福島原発事故は未曾有と言われているがこの本を読むとそうでもないと感じた。日本沈没というのは極端にしても富士山の噴火や関東の直下型地震、東南海自身などはいつ起こっても不思議ではないか。映画の小野寺役は藤岡弘、本を読むとぴったりだ。今なら誰だろう?思い当たらない・・・・ 図書館本2020/08/14
p.ntsk
98
40年以上前の作品ですが今更ながら小松左京すごいと感嘆しています。タイトルがネタバレのような気がしないでもないですが(笑)そんなことは全く問題にならないくらい経緯と周辺の描写に圧倒されます。『復活の日』より読みやすい気がしました。全体のレビューは下巻にて。 2019/03/22
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