講談社文芸文庫<br> 半日半夜 杉本秀太郎エッセイ集

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講談社文芸文庫
半日半夜 杉本秀太郎エッセイ集

  • 著者名:杉本秀太郎【著】
  • 価格 ¥1,353(本体¥1,230)
  • 講談社(2014/05発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061984271

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内容説明

よりすぐりの随筆をよむそのここちよさは 蜂蜜の甘い滴りにも似て――冬至を控えて宿り木を採りに山に入る。赤い紐で根本を結び天井から逆さに吊るすのだ。昔、年末のパリの街かどで宿り木を求め孤独な年越をして以来、クリスマスの頃になると、こうして飾ることにしている。耳をひそめてしぐれをきき、目をこらして面影を追う日々――。洛中に生まれ育ちパリにすごした歳月の軌跡を描く重厚だが洒脱なエッセイから29篇を厳選。

目次

洛中生息
取りこわし

夏涼の法
虫の異変
釘を打つ
入浴
投銭
ホテル暮らし
パリの電球
植物園

観劇
洛中通信
放生
宿り木
うつせみ
源氏のまぼろし
日記から
絵馬をあげる
メタモルフォーズ
心と身体
小走り
どくだみの花
一町まわり

京おんな
香木
文粋I 自序

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

4
「洛中生息」「湯」「夏涼の法」とかいいな。京都は別荘避暑地という習性がないと言う友人の話とか、確かに祇園祭とか送り火とか夏の行事が続くものなあ。「入浴」から続く「投銭」「ホテル暮らし」「パリの電球」などパリでの話もいい。京大でフランス文学で京都とパリの話だから山田稔を思い浮かべていたら、巻末の写真で一緒に写っていた(眼鏡なしで毛がフサフサだ)。今年の五月に亡くなられていたとは。しかも杉本家は京町屋の重要文化財として保存されるすごい家なのだった。話に出た庭とか見てみたい気もするけれど特別見学1500円か~。2015/07/05

AR読書記録

1
セミといっても、にいにい蝉がいて、つくつく法師がいて、油蝉がいて、熊蝉がいる。こうしてより細かく、精緻に認識することによって、世界はますます豊かになる。私はまだまだ、ものすごく粗い目の網で世界を掬っているだけで、小さくともきらりとしたもの、価値のあるものをいっぱいこぼれさせながら、それに気づくこともなく生きているのだな、と、読みながら思いました。思わせられました。...という感想からはちと外れるけど、「電信柱」が面白くてなんかスキ。2014/01/24

utataneneko

1
蝶や蟬といった昆虫、庭の草花や宿り木のこと、京都やパリの、街のさざめきと静寂…。五感を研ぎ澄ましてつづられた、さまざまなエッセイを堪能できた。2009/03/06

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