徳間デュアル文庫<br> 僕は天使の羽根を踏まない

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徳間デュアル文庫
僕は天使の羽根を踏まない

  • 著者名:大塚英志【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 徳間書店(2016/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784199051555

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内容説明

14歳の時、伏姫麒麟は一度だけ、死のうと思った。コインロッカーで生まれた犬彦は、ここではないどこかへ行きたいと願った。傷ついた魂を抱え、転生を繰り返してきたふたりが出会った時、物語ははじまる。それは摩陀羅(マダラ)という名の少年を探す物語。はるか遠い昔-摩陀羅は麒麟の恋人だった。犬彦の親友だった。そして……最後の転生の時を迎えた今、二人はもう一度摩陀羅と出会う事ができるのか。切なくも美しい青春小説。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠野

7
かつて大江公彦の声を借りて「大切なのは速度だ」と語った大塚英志は、あらゆる物語をあらかじめ約束された消費のために描く。ここで物語とは、スニーカーの靴底一足分の面積から伝わる現実を生き抜くためのツールに過ぎない。それでも、いやだからこそ、抗い難くこの地平へ立ち返る。痛くて苦くてやさしいハルシオンみたいなもの、ご主人様が飽きれば遺棄される少女人形のようなもの。それらはやがて損なわれるその刹那性ゆえに特権的であり得る。そうして、作者の意図はともかく、物語もまた、再び読まれることを待ち望んでいるのだと思う。2015/03/22

セイ

5
単行本のほうを随分前に読んでいての再読。MADARAのシリーズを昔読んでいたので、内容はばっちりです。 この現実的な処理が大人になっている自分には納得がいくけれど、読み物としてもっとベタに完結して欲しかったようにも思います。えっと、今の自分はこういう小説が好きだけど、昔好きだったMADARAの完結編はこうであって欲しくなかったという意味です。うーん、読みたかったのか読みたくなかったのか、よくわからなくなりました。2019/01/21

しぇん

4
再読。長かった摩陀羅サーガの終わりの物語。どこまで実際にあった事でどこからが妄想なのか分かり難い作りになってますが、最後の何となく希望のある終わりは嫌いじゃないです。敗北して終わってしまった天使編等の再開はまぁないでしょうし、これで終わりで良いのでしょうね。2014/06/15

あさひ

4
終わった終わった。何だか前に進む為のイニシエーション的な感じかなこれは。現実観て生きていきます!2011/05/06

おぐら(国産)

3
永らく積ん読でしたが読了。文体読みづらいなーと思いつつ一応最後まで読み通しましたが……「キャラクター小説の作り方」に書かれていた色んな物事を作者の手で小説の形にしたものがこの本? という感じがしました。個人的には後書きの「醒めさせる小説」という言葉にハッとしたかも。一般的な(?)小説が羽根休めをする場所となるのは良いとして、読み終わった後に何かプラスして現実に帰らせる終わらせ方があったらいいなぁと思いました。90年代頃のちゅーに病ががっちり詰まってました!2014/06/26

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