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内容説明
千年の都・京都は人々のさまざまな「念」が集まった魔界都市だった!本書では、華やかな観光都市・京都の封印された魔界の歴史を時代別に解説。豊富な写真と地図で「魔の名所」を紹介。平安神宮の大鳥居に込められた陰陽道のしかけとは? 太秦の鎮守社境内にある三本足の三柱鳥居に隠された意味とは? 平安京の地下は巨大な水瓶だった! 冥界への入り口と言われた「六道の辻」の謎! 能・狂言などの芸能は呪術だった!? 陰陽師・安倍晴明の偉大な力を物語る数々の史跡……。魔界の歴史をたどると、それに関わった人々の生き方が見えてくるもの。その苦悩をわかろうとする心の中に明日を生きる力が生まれてくるのではないだろうか。魔界を封印した古都には都市全体で訪問者を癒し、活力を与えてくれる力がある。今も京都に残る「聖地」を物見遊山ではなく巡礼する雅でミステリアスな旅案内。。
目次
プロローグ 魔界都市・京都はいかにしてできたのか?
第1章 古代京都の魔界を巡礼する
第2章 平安時代の魔界を巡礼する
第3章 室町ルネッサンスの魔界を巡礼する
第4章 もののふの世の魔界を巡礼する
エピローグ 魔界都市・平安京から魔界巡礼都市・京都へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
31
自称、京都フリークの私。 京都を思い浮かべながらも、どこか眉唾物のようにも感じる一方で それそれで、面白いとも思ってしまいます。 それだけに京都の歴史と文化が奥深く、さらにその魅力を引き立てる。 京都への想いが強くなりながらも、いままで知ることのなかった京都の 姿を感じられ、そして歴史や文化、京都という地がますます好きになってしまいました。 2016/02/21
芍薬
13
とても気になっている蚕の社から始まる京都案内。名所ごとではなく、歴史ごとの案内が新鮮で楽しめました。2014/01/24
りんご
7
おどろどろしい物語ではなく、魔界都市京都という視点で見た京都ガイドです2022/11/22
かっぱ
1
登場する場所と人物が多すぎて、京都に住んでない人だと何が何だかわからなくなるのではないかな(京都人には面白く読めたけど)。著者が太秦の映画関係者の家に生まれたこともあって、聖徳太子のブレインで、申楽の祖でもある秦河勝とその末裔への思い入れが一番強いようだ。かつて権力の中枢であった時代に魔界を形成した京都という都市は、現在、その魔力を封印し、巡礼の都市となった。2011/08/27
hizuki
1
荒唐無稽な説を半分割り引いて読むとまあ面白い。なにせ1000年の都だ。少ないページ数で時代時代の闇を紹介するのは難しいだろう。とっかかりにはいいと思う。2010/07/22