内容説明
「遠くに行く」だけが、旅じゃない。予定不調和と非日常を愛する心があれば、すべての行為は「旅」になる。南極から家の中まで、日常をぶち壊す18の物語。記事累計300万PVの会社員ライター鮮烈のデビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
80
旅。その言葉の響きもいい。旅って何だろう?と、改めて考える。それは、自分が旅だと思えば、それでいいのだ。何かの発見がある、気分転換になる・・・それが旅だろうと思う。意図した旅もあれば、気づいたら旅だった。2022/05/14
yyrn
24
世界に漠然とした憧れをもつ(自分の可能性に根拠もなく期待している)高校大学生あたりが読むと、作者と自分を置き換えて、読みながら期待がどんどん勝手に膨らむんじゃないだろうかw。新婚旅行で南極に行ったり、イスラエル経由パレスチナでバンクシーの壁画を拝んだり、アメリカ入国が面倒になるけどイランに行って(両替で焦ったけど)世界一壮大なモスクを見て感激したり、若人よ大いに勘違いして頑張ってきておくれ!そして、コロナ禍で出不精の連中が増えた世情を一掃してもらいたい。なお、インドとパキスタンの国境で大歓声を浴びながら⇒2022/12/14
imagine
17
遠い場所から始まり、徐々に近くなり、最後には自分の部屋、という構成がよくできている。南極の海にダイブするチャレンジ精神と、(移動距離とは関係のない)旅本来の意味を思索する想像力。その振り幅の広さがこの著者の魅力だろう。身の回りに「非」日常要素を見つけて楽しむセンスは、酒場ライターのパリッコ氏を思わせる。コロナ禍で、旅のみならず移動行為そのものが制限されている今の状況で、閉塞感から解放してくれる読書だった。ギャグのキレもなかなか!2022/05/06
ころにゃん
17
「海外編」「国内編」「近所編」「家編」の4章、16の物語 会社員(freee)ライターの旅本。 壮大なストーリーの旅がさらりと描いてある。日常から抜け出し、遠くの国、自分の国、自宅と距離が縮まっていく。距離の遠い近いにかかわらず、旅心があふれ出るエッセイ。世界各地でトラブルに見舞われるもの旅の楽しさが伝わってくる。若者の無謀で繊細でインテリジェンスを感じさせ、文章と旅が面白い。2021/11/13
メチコ
16
Xでたまたま目にした「箱根ヶ崎」の話がおもしろくて手に取る。 この感性とこの文章力はひとつの才能だね。 基本的に出不精インドア派で、海外へのあこがれもほとんどない私でも楽しくスルスルと読むことができた。 異文化に触れるのってワクワクよりもストレスが圧倒的に勝ってしまうのよね、私の場合。 個人的には一般的な “旅” という言葉からはズレはじめている終盤に向かってより楽しめたかな。 寿司屋の話とか、一年前の手紙の話とか。 焼きゲソ!で笑っちゃったし、はとさぶれ(鎌倉)で笑っちゃったもんね。2025/05/16
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