中公文庫<br> 妖説 源氏物語 参

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中公文庫
妖説 源氏物語 参

  • 著者名:富樫倫太郎【著】
  • 価格 ¥817(本体¥743)
  • 中央公論新社(2011/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122045828

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内容説明

本当の父親は光源氏ではなく、亡き柏木なのか。苦悩する薫中将。そして、その疲れた心を癒すが如く現れた美しき姫・大君。心の迷路を彷徨う薫であったが、陰陽師白鴎の力を借り、ついに冥界より召還された柏木と対面する。真実が明らかになり、静かにすべてを受け入れて、前に進もうと誓う薫。だが、その背後には凶悪な魑魅魍魎が迫っていた。シリーズ完結篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

24
★★★★最終話は、薫は出生のヒミツを知るであろう人たちとの会っていくことで事実を明かされる。ただこの辺から作家の創作がどんどんと入ってくる。柏木の亡霊が登場する。彼が女三の宮の本心を知っていたかは甚だ疑問ながら、事実を知った薫が吹っ切れて三の宮とも和解させるのはいい解釈かと。最終話の「地獄変」は大納言の画策で匂宮とともに魔界に落とされて魑魅魍魎との大活劇。懸念は原作を知らずに読むと、どこからが創作なのか混乱する嫌いが。逆にそれくらいに前後辻褄を合わせながらに挿話を繰り入れていく作家の力量に感服。2019/10/27

しゅてふぁん

18
最終巻。薫が八の宮の娘達と出会ってしまった。もう怪異はそっちのけで、宇治十帖のどこで話が終わるのだろう、とドキドキしながら読み進めた。最終的には、この辺りで終わればいいなと思っていたところで終わったのでホッとしたけれど、ここで終わってしまうと読後感が良すぎて(笑)『源氏物語』っぽくないなぁ、と思ってみたり。作者もあとがきで『この終わり方でよかったのか』と書いていた。何はともあれ、面白かった!宇治十帖を読んで、また読み返そう。2017/06/17

maekoo

7
平安時代のしかも源氏物語の薫と匂宮の人物設計を飛躍させ魑魅魍魎と陰陽術が交錯する妖しく痛快な創作小説の完結編! あとがきで作者が述べている様に橋姫~椎本巻のエピソードを膨らませ薫と匂宮の友情を軸にとても面白い物語にしています! 術の力で柏木に逢い実父の想いと対峙する事で母である三宮への蟠りが消えたり、その他にも色々と飛躍はしていますが、仏教への信心・大君との恋・出生の秘密等の原作の内容を巧みに昇華させており、怪しげな物語と共に愉しめます! 又、作品内には原作で詠まれた和歌も散りばめられていて原作ファンも◎2023/03/23

み~くま

4
ゆっくり楽しみながら読むつもりだったのに、一度読み始めたら、やっぱり制御不能に・・・(;´▽`A``薫の抱く苦悩、人が抱える業といったものを描きながら、どこまでも透明感を失わないところが素晴らしい。富樫先生らしい源氏ワールドを堪能させて頂きました。実は、学生時代からずっと「女三の宮」が苦手だった私。彼女を敬遠する気持ちは、どこか薫の気持ちと似ていたような気がします。富樫先生のおかげで、少しだけワダカマリが消えたかも。新鮮な気持ちで、もう一度宇治十帖を読み返してみたいです。2012/06/27

わたしは元気

2
薫は、とても優しい人ですね。 昔、与謝野晶子訳の源氏物語を読みましたが、また、読み返したくなりました。2017/09/20

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