集英社文庫<br> プリズムの夏

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集英社文庫
プリズムの夏

  • 著者名:関口尚【著】
  • 価格 ¥387(本体¥352)
  • 集英社(2013/07発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087478396

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内容説明

「わたしはわたしをやめたい。もう消えてしまいたい」。ネットで見つけた、うつ病女性の日記。高3のぼくは、書いているのが片思いの相手・松下さんではないかと疑い始める。映画館で働く美しい彼女にそんな気配はないけど、証拠は積み重なる。死へ向かう、日記の女性が松下さんなら、ぼくは助けたい。どんなに苦しいことがあっても――。ひたむきな想いを描く青春小説。第15回小説すばる新人賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

131
解説:海原純子,医師。通過儀礼。人間の性格形成に,critical parent, nurturing parent, adult, free child, adapted childの5つの要素の均衡。「真実を受け入れようとしている二人の少年の物語」。そう読めば価値があるのだろう。小説すばる新人賞。2013/09/18

Shinji

105
やっぱり高校生ってのは特別なもの。恋愛、部活、勉強…と、新たな事が始まると、全部同時進行でクリアしないといけなかったけど、はっきり言ってクリアなんて一つも出来なかったなぁ… 年上の女性に対して惹かれる事って、確かに通過儀礼みたいなモノではあるけど大事だと思う。松下さんと知り合って惹かれた植野と今井の考え方には納得。偶然見つけた『やめていく日記』の真贋の確かめ方も高校生らしく不器用でイイ!所詮高校生、ホントの意味で人を救えないけど手助けなら出来るよね。みんな痛手は伴ったけど… 道は楽じゃないが光はある!2015/11/22

優希

86
高校生ならではのキラキラしたまぶしさと心に抱える昏さが感じられました。死へ向かおうとするうつ病女性に対するひたむきな想いが眩しかったです。この想いは人生の通過点にしか過ぎないかもしれませんが、迷いながら生きることを知っていくのだと思いました。若干ありがちな物語という気はしますけれども。2017/07/28

チアモン

55
高校生の時って、年上の異性に対してこんな感じをもって接していたんだなぁ。若いな。私ももっともっと若いときに読んでいたらもっと共感できたのに。青春ですなぁ。テーマは暗いけれど爽やかな終わり方で良かった。2020/01/23

はらぺこ

50
ネットで見つけた人が近くに存在する確率は何%やろ?そこから、モデルみたいなスタイルの美人になると何%になるやろ?自分も読書メーターの誰かと顔を合わせてるんやろか? 最後の松下さんを探す時は、もう一度ひっつめ団子の女性に切羽詰った事情を話せば早いのにと思った。ひっつめ団子さんは知らんでも履歴書とか有るやろうし。2010/12/08

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