中公新書<br> 古代出雲への旅 幕末の旅日記から原風景を読む

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中公新書
古代出雲への旅 幕末の旅日記から原風景を読む

  • 著者名:関和彦【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
  • 中央公論新社 GW特大フェア ポイント40倍!(~5/12)
  • ポイント 280pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121018021

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内容説明

神々の集う国・出雲。いまでもそこかしこに神社が見られる。これらのなかには『出雲国風土記』の時代に起源を求められるものも多く、古代史を封じ込めたタイムカプセルとも言える。幕末期、この風土記社を丹念に巡り、旅日記を残した男がいた。その男・和四郎は時に酔い伏し、時に神の娘と出会いながら、美保関から出雲大社まで足を伸ばす。新発見の日記を手に、私たちも古代史への旅に出よう。

目次

序幕 現代・近世・古代の「三つの代」
第1幕 玉造温泉へ―旅立ちの日
第2幕 松江の古社と原風景―法吉鳥が鳴いた
第3幕 嵩山の麓を巡る―子供と神
第4幕 大根島から美保関へ―又右衛門との出会い
第5幕 北浦から加賀へ行く―神々の浦浜
第6幕 佐太大神の世界―目を覚ます神々
第7幕 神々の「勢溜り」―出雲大社
閉幕 歴史は出会い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なおこっか

5
このような史料が欲しかった、との著者の言もかくや。江戸末期に『出雲国風土記』を手に古代出雲を幻視しながら神社を巡った旅日記と、当人の参拝帳(ご朱印帳のようなもの)の二つの史料を手に、旅の軌跡を追う。風土記記述と江戸期のすり合わせも楽しいが、何より旅日記としての内容が興味深い。宿を求めて見知らぬ人を頼ったり、客神(マロウド神)としてもてなされたり、酒と肴で盛り上がったり。生き生きとした江戸期の旅に同行できた気分。儲けものな一冊。2019/07/19

K.H.

2
考古学かと思ったら紀行文だった。ただし、旅をするのは出雲国平田の無名人、小村和四郎。国学的情熱から、『出雲国風土記』に記載された神社を巡ろうと慶應二年に旅を始める。その旅日記を発見した著者が、和四郎の足跡を辿りつつ書いたのが本書だ。旅のサイズはコンパクトだが、その分行く先々で出会った人のことなども濃密に記され、ときには子孫が見つかることもある。一方で、穴道湖など地形まで変わっているところも。古代ロマンと幕末の風景が同時に味わえる、楽しい本だった。ただ、細ごまとした地名の列挙が苦にならない人向け。2020/11/01

Tom Sasa

1
読了。 出雲へ一緒に歩いているかのように、古代、近世、現代が混じり、自分も感じているようです!2021/09/25

讃壽鐵朗

1
あまりに特殊な観点での紀行

satomi hayashi

0
古代と幕末と現代の旅。幕末の旅日記が貴重な出会いをもたらしたんだなぁと感慨深くなりました。そして出雲に行きたくなりました。2012/06/05

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