C★NOVELSファンタジア 運命は剣を差し出す３ バンダル・アード＝ケナード

著者名：駒崎優【著】

中央公論新社（2011/12発売）

• ISBN：9784125008929

内容説明

ようやくバンダルの隊員たちと合流できたシャリースとヴァルベイドだが、逃避行はまだ続いていた！『運命は剣を差し出す』最終巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[瀧ながれ]

そして二等辺三角形は、ヴァルベイドがマドゥ＝アリに歩み寄ってその物語を閉じる。マドゥ＝アリの異国人の風体や顔の刺青に、しばらくは腰が引けながらも興味津々だったヴァルベイド。観察するうちに、一見孤立して見える彼が、シャリースや隊の仲間から絶大な信頼と親愛を向けられていることに気づくのがいい。んで、生真面目な二人がお互いに感謝を伝えあって、ほんのり和むのがいい。気性がフラットな感じが、ふたり似ている気がします。シャリースとヴァルベイドそれぞれの、物騒なおっかけもうまいことどうにかして、すっきり終わりました。

2016/10/06

[nono]

図書館本。第一部完結。ようやくｳﾞｧﾙﾍﾞｲﾄﾞを助け出したﾊﾞﾝﾀﾞﾙ･ｱｰﾄﾞ=ｹﾅｰﾄﾞの面々。しかし未だ狙ってくる敵、その正体は!?そんな隠し事があったとは^^色々納得の展開、結末に感嘆。見事な迄に男臭い世界の漢だらけの展開でしたが、未だ彼等の活躍が読めそうで楽しみ。ｼｬﾘｰｽも恰好良かったけれど、やっぱり愛を囁く幼子の様なﾏﾄﾞｩ=ｱﾘがお気に入り。イラストも又楽しい^^地名と人名に苦しめられるも、ﾊﾞﾝﾀﾞﾙの面々を愛でつつ読了。

2017/02/20

[すがはら]

傭兵団バンダル・アード=ケナードと合流したシャリースは水を得た魚。ひょうひょうと最小の労力で成果を上げるように見えるけど、内心では焦りまくったり悩んでたりしてるんだろうなと想像できるような人間臭さが魅力です。明らかになったお医者さんの正体に驚いたけど、最後の宮廷でのシャリースの姿にはもっとびっくりでした。

2020/06/04

[はなちゃん]

ヴァルベルトの正体は何となく想像ついていたけれど、まさかあの人まで！ むくつけき野郎共がはしゃいでいる姿が楽しくて、これがまだまだ続いてくれるなんて嬉しい限りです。エルディルの活躍がもっと見たい！

2016/12/27

[miwmiw]

2巻のマドゥ=アリが目立っていて勢いがあった分、現在に戻ってヴァルベイドが出て来てもどうも落ち着いた感じがしてしまった。とりあえずマドゥ=アリが少しずつ表情が出て来て良かったです。おじさん達ばっかりで、3巻で第一部は終わりですが、次の話も読んでみたい。

2013/09/21