内容説明
時は慶長、徳川との雌雄を決する大坂の陣が迫る中、豊臣方の起死回生策が密かに進行していた。密命を帯びた鈴波友右衛門は大久保長安の血をひく美女・野笛と織田の遺児・三四郎を会津に入れたが、さらに伊達政宗と組んで徳川包囲網を敷く秘策は、脆くもその地で潰える。やがて越後・松平忠輝に望みをつなぐが、突如真田昌幸の訃報が!壮大な構想で関ヶ原後の暗闘を描く鬼才・半村良の大河時代小説、待望の電子化、堂々の完結編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラブミーテンダー
2
無理やり終わらせた感が大きい。ラスト2ページ分を物語にしたほうがよほど面白いだろうに。こんなんだと知ってりゃ読まなかった・・・2014/04/17
辺野錠
2
遂に最終巻。ハッピーエンドではあるがどうもあのキリシタンとかなんだったんだとか思ってしまう。2012/02/29
kazehakase
2
3部作の最終巻。一気に読み終えた。半村氏の作風がそうさせるのかもしれない。最近ちょっぴりハマっている京極夏彦さんと比べると天と地ほどの違いがある。だからといって、読後の満足感に違いはない。このあたりが本読みの面白いところです。2008/11/24
冬至楼均
1
史実の縛りがあるからラストはやや尻すぼみなのは致し方ない。弟子の清水氏の解説があるのが文庫版の唯一の収穫。2014/11/19
Yoshikazu Tateishi
1
8年ぶりに再読。大好きな松平忠輝や伊達政宗らが絡んでいたことを始め、すっかり内容を忘れていたのでまた楽しませていただきました。でもラストはあっさりし過ぎに感じた。もっと真田衆やキリシタンのその後や、友右衛門・野笛の旅立ちのシーンを読みたかったなあ。2013/02/14