内容説明
札幌行きの豪華列車を爆破する! 1億円を要求した犯人グループの一員はすぐ逮捕された。だが乗り合わせた宗教家が「嫌な予感がする」といった直後に個室が大破。中から女性の全裸死体が。苦渋の決断の末に走り続ける列車。転覆を目論む犯人。青函トンネルを目前に緊張は高まる。十津川警部、次の一手は! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
85
〔再読〕寝台特急北斗星が、上野駅を出発してから翌朝札幌に到着する迄の、10数時間の間のタイムリミットミステリ。西村トラベルミステリの中では、この時間制限により本作は緊迫感溢れる良質の作品であると思う。列車に爆弾を仕掛けた、爆破されたくなければ1億円を払えという、乗客を人質にした脅迫が発生する。捜査に当たるのは十津川班の一行だが、本作は探偵になった橋本や列車内で爆弾解除に当たる自衛官など、外部メンバーの活躍も描き方も見所満載だ。トラベルミステリは初めてという読者にも、本作はお勧めのエンターテイメントだろう。2019/07/22
kaizen@名古屋de朝活読書会
73
寝台特急にしかけた爆発物。 十津川と犯人のかけひきが続く。 予想を少しは覆されるものの、 最終的には十津川の導く方向へと流れて行く。 いくつかの犠牲のもと、複雑な仕掛けが解き明かされて行く。 西村京太郎らしい人間描写が中心になっている。2011/03/20
あなご
18
いつかは乗ってみたい寝台特急「北斗星」。憧れの電車に爆弾を仕掛けて1億円を要求するとは許せない犯人ですね。爆破犯と十津川警部の攻防はスリルがあり楽しめました。2013/01/14
きいろ
13
借り本。久しぶりに十津川警部もの読んだなー。寝台特急って乗ったことないから乗りたくなっちゃう。2014/09/20
あなご
10
再読2016/12/31