祥伝社文庫<br> 大川わたり

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祥伝社文庫
大川わたり

  • 著者名:山本一力
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 祥伝社(2014/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784396332167

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内容説明

「二十両をけえし終わるまで、大川を渡るんじゃねえ」博徒の親分との命がけの約束。大工の銀次は博打に嵌まり、仲間の家庭まで潰してしまったのだ。懊悩しながらも、老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩み始めた銀次だったが、どうしても川を越えねばならない出来事が!直木賞作家・山本一力の原点となった時代長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

101
大川わたり。 2002.11発行。大活字文庫。大活字本の上中下の3冊。なお、本の登録は「大川わたり (祥伝社文庫) 2005.04発行」で行う。 この物語は、銀次の成長と銀次の真っ直ぐな心が読んでいて気持ちがいい。 大工の銀次は、猪之助親分の賭場で20両の借金を作る。その20両の返済が終わるまでは、大川を渡って深川に入らないことを猪之助に命じられる。 銀次は、大工として普請に係わった無双流の堀正之介を頼り、その信頼を得る。 そして、正之介の勧めで千代屋の手代になるが。そこに大きな試練が待っていた…。2020/01/22

HIRO1970

93
⭐️⭐️⭐️実家借用本。山本一力さんの時代物はまだ二冊目です。前回、あかね空を読んで完全にやられましてしばらく痺れてました。今回は明らかに二匹目のドジョウ狙いで手に取りました。さて本作ですが、後書きを読んで知りましたが最初の長編時代物であったようです。何度か改定を経ている為かとても初期の作品とは思えない完成度ですっかり物語の世界に入り込み、アッと言う間に読み終えてしまいました。今年は重点的に一力さんの著書を手に取りたいと思います。一力さんの著作は題名がどれも凄く良いので、書名で選ぶのに悩んでしまいます。2016/01/17

みゆ

86
初読み作家さん。読友さんのレビューに魅かれ手に取りました。腕のいい大工でありながら博打にハマり「借金の二十両を返し終わるまでは大川を渡るんじゃねぇ。一歩でも渡ったら始末する」と博徒の親分に言い渡される… 約束を守り真っ正直に生きようとする主人公、支える人々、妬み嵌めようとする奴ら、と王道の展開でした。中でも剣術の先生がカッコよかったですねぇ、爽快な一冊です('∇^d)☆!!2020/03/17

佐々陽太朗(K.Tsubota)

55
これはイイ。文学的価値が高いとか小説として完成されているなどといった類いの良さではない。なんというか気合いが入っている。一力氏の思いがストレートに伝わってくる感じなのだ。巻末の「あとがきにかえて」を読んで、その理由が分かった。なんとこの小説はある出版社の長編新人賞への応募作であった。つまり一力氏がさまざまな職業を経験されながら人生を歩まれ、46歳で作家を志された最初の作品だったのだ。登場人物の愛憎と信頼がいきいきと描かれる。また、小気味良く描かれる義理人情と心意気の世界はまさに一力氏の真骨頂。。2024/10/11

菜穂子

49
山本作品、3冊目。いちばん面白かった。大工の腕は良いのに、博打にはまり仲間の一家まで夜逃げに追い込んだ銀次。賭場の親方と借金を返すまで大川を渡るなの約束の元、剣の指南を受けるところから始まり老舗呉服屋で働くことに。銀次を陥れようとする輩と、本筋を見失わない銀次を確固たる信念をもって見守り後ろ盾となる人々。最後の最後にちょっと作りすぎの感もあったが、時代背景に悩まされずに人情の機微を存分に堪能できた。2025/10/26

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