祥伝社文庫<br> 大川わたり

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祥伝社文庫
大川わたり

  • 著者名:山本一力
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 祥伝社(2014/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396332167

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内容説明

「二十両をけえし終わるまで、大川を渡るんじゃねえ」博徒の親分との命がけの約束。大工の銀次は博打に嵌まり、仲間の家庭まで潰してしまったのだ。懊悩しながらも、老舗呉服屋の手代として新たな人生を歩み始めた銀次だったが、どうしても川を越えねばならない出来事が!直木賞作家・山本一力の原点となった時代長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

101
大川わたり。 2002.11発行。大活字文庫。大活字本の上中下の3冊。なお、本の登録は「大川わたり (祥伝社文庫) 2005.04発行」で行う。 この物語は、銀次の成長と銀次の真っ直ぐな心が読んでいて気持ちがいい。 大工の銀次は、猪之助親分の賭場で20両の借金を作る。その20両の返済が終わるまでは、大川を渡って深川に入らないことを猪之助に命じられる。 銀次は、大工として普請に係わった無双流の堀正之介を頼り、その信頼を得る。 そして、正之介の勧めで千代屋の手代になるが。そこに大きな試練が待っていた…。2020/01/22

HIRO1970

93
⭐️⭐️⭐️実家借用本。山本一力さんの時代物はまだ二冊目です。前回、あかね空を読んで完全にやられましてしばらく痺れてました。今回は明らかに二匹目のドジョウ狙いで手に取りました。さて本作ですが、後書きを読んで知りましたが最初の長編時代物であったようです。何度か改定を経ている為かとても初期の作品とは思えない完成度ですっかり物語の世界に入り込み、アッと言う間に読み終えてしまいました。今年は重点的に一力さんの著書を手に取りたいと思います。一力さんの著作は題名がどれも凄く良いので、書名で選ぶのに悩んでしまいます。2016/01/17

みゆ

85
初読み作家さん。読友さんのレビューに魅かれ手に取りました。腕のいい大工でありながら博打にハマり「借金の二十両を返し終わるまでは大川を渡るんじゃねぇ。一歩でも渡ったら始末する」と博徒の親分に言い渡される… 約束を守り真っ正直に生きようとする主人公、支える人々、妬み嵌めようとする奴ら、と王道の展開でした。中でも剣術の先生がカッコよかったですねぇ、爽快な一冊です('∇^d)☆!!2020/03/17

tengen

48
不遇の続いた大工の銀次は博打に手を出し20両もの借金の上にある平和な家族をどん底に引きずり込む。 自分の行いに嫌気をさした銀次は命を賭して胴元猪之助に駆け込んだ。 「 その代わり、返金が揃うまで大川を渡るな」 猪之助の裁量で命をながらえた銀次は精進の末、ある大店で勤めることになる。銀次は周りの人々の優しさを痛感するのだが、それらの人たちを窮地に追い込む事件が起きる。☆彡痛快娯楽時代小説、面白い!2017/04/22

ともくん

43
江戸深川の気風のいい男達が紡ぎ出す人情物語。 山本一力、初の長編物語ということで荒いところも目立つが、後の山本一力を作り出す原点として、しっかりと刻みつけた作品。2018/07/13

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