内容説明
奥州安倍氏の「湾刀」技術を盗み出せ!――「前九年の役」が膠着していた天喜四年暮れ、陸奥国守・源頼義の嫡男義家は若き刀工に密命を下した。朝廷軍が蝦夷に惨敗したのは、無類の切れ味を誇る湾刀に、大和の直刀が太刀打ちできなかったからだった…。日本刀剣史上の空白とされる湾刀の誕生に、大胆な推理の光を当てた力作歴史長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
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平安時代、東北の安部氏制圧で陸奥の国に赴いた源義家は、若き刀工・雄安にある密命を託す。それは源軍の直刀を一撃で折るという彼の地で作られる通称「蝦夷の反り太刀」の秘技を探るというもの。だが雄安は、秘刀の技を見る前に、密命を捨ててもいいような恋をする。その彼の揺れる心情がもどかしい。ただ反りの太刀の秘技が明らかになるラストが、バタバタとせわしなく収斂したのがちょっと残念。2017/01/17
佐藤文彦
0
ええ、名前が一緒だから読みましたとも。 けど岩手県が特に徳丹城が一瞬だけ出たりとか、それなりに楽しめた。 これより、IGRいわて銀河鉄道の沿線を舞台にしたっていう小説がさわや書店にとなりに並んでて以来ずっと探している。
棚から一つ神
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うんうん、面白かった。2020/06/15




