内容説明
名著『日本百名山』を記した作家・登山家の深田久弥の本格的評伝。深田と妻・八穂との創作の秘密、作家としての挫折、愛憎、貧困など、深田の日常をたんねんに追い、その虚像と実像、知られざる生涯を明らかに!※本作品は紙版の書籍から解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
60
登ろうとするお山の分しか読んでいない「百名山」ですが深田久弥はどんな人だったのかと関心があり手に取った本。人に歴史ありですが、読後はこの表紙の写真がなんだか納得。宿痾を負った前妻との関係、雨飾山の逸話でも有名な不倫相手の初恋の人との家庭。お金にも執着せず山岳関連の高価な書籍に変わり、人生の関心はお山、お山。エライもんですが家族は大変だったろうな。いつかは茅ヶ岳へも登りたいと思います。2022/01/16
まきまき
4
日本の山を訪ね歩き、その風景を抒情的なエッセイに遺し、百名山を選んだ作家、深田久弥。きっと、純朴な山男で、自然を愛し文学を愛する清貧の士だったんだろうなあ・・・とか思いながら読んだら、アレッ、いや、それも間違いじゃないんだけど、なんか意外と、人間的にダメな感じの人だったような・・・? まあ、なんて言うか、無邪気で飄々とした人だったんだろうね。それが受け取る人によって、許せるか許せないかで。たくさんの人から慕われていたことも事実のようだし。まあ、意外な人生で面白かったです☆「百名山」ちゃんと読んでみよー。2016/09/21
sasha
3
本書のタイトル通り「百名山の人」としての認識しかなかったんだよな。戦前は恋愛小説を発表していたとか、その作品が実は前妻の筆になるものをリライトしていただけなんて知らなかったわ。作品と人格は別物。谷潤もそうだものな。でも、この前妻さんへの行いだけは「ダメな人」だわ。登山家としては素晴らしい人だろうし、紀行文の上手さも『日本百名山』だけで十分に分かる。もしかして、恋い焦がれるように山に魅了されたのは現実逃避の手段だったのかな。2017/03/07
yamakujira
2
「日本百名山」を著した深田久弥の生涯をえがく。北畠八穂との醜い愛憎劇にむしろ人間味を感じるけれど、男としてはサイテーなヤツだったのかな。都合が悪いことからは逃げるような人だったみたいだね。ま、本でも絵でも音楽でも、作者の人間性と作品の優劣は関係ないか。 (★★★☆☆)
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