真田太平記(四)甲賀問答

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真田太平記(四)甲賀問答

  • 著者名:池波正太郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 新潮社(2012/11発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101156378

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内容説明

天下統一をなしとげた豊臣秀吉は、これまでとは人柄も変ったようになり、無謀な朝鮮出兵を号令。そこに豊臣政権のほころび目を見てとった甲賀忍びの頭領・山中俊房は、秀吉の御伽衆である又従弟の山中長俊に早くも手をまわし徳川方への加担を説く。ここに甲賀忍びと真田の草の者との凄絶な戦いが開始され、壺谷又五郎や女忍者お江の常人には推しはかれない活躍が繰り広げられる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

203
前巻までのマクロな政治的歴史的な表のドラマから、この巻は忍びの暗闘の世界へ突入。展開は女忍び、お江が圧倒的死地に放り込まれ生還するまでがほぼ中心ではあるが、シンプルゆえに人が生きるということに力強く心揺さぶられるものを感じた。ただこのパートが長大な物語の中でどういう意味を持つのかいまのところまだわからない。2017/02/19

やま

168
【再々読】血沸き肉躍る!!真田太平記㈣ 2010.12発行。大活字文庫。 上信州にまたがる真田家の領地を守るため、真田昌幸、長男・信幸、次男・幸村の活躍の物語です。 お、お江が…、甲賀の地に入って、甲賀の忍びの頭領・山中俊房の忍び集団に囲まれて、傷を負い…もう駄目かと思って…。甲賀を決死の覚悟で脱出しょうとした時、そこを通りがかった真田忍びの頭・又五郎の躰が…震えだし、お江が呼んでいるように甲賀へ向かいます。 豊臣秀吉は、我が子を亡くし、大政所(実母)を亡くしと、たて続きの不幸が重なり、心身ともに衰弱し→2020/10/02

とん大西

131
老い故の妄執、独裁が生む暴走…秀吉。英雄の香気を喪いはじめた天下人の周囲で漂う疑心暗鬼。呼応した忍びが暗躍する忍者武芸帖な第4巻〈甲賀問答〉。密偵、そして決死の攻防。潜伏、遁走、大脱劇は正にMission Impossible。真田の草お江と甲賀のラスボス山中大和守とのせめぎあいにゾクゾクします。このへんは池波先生の「忍者丹波大介」を読んだ時の高揚感と似たものがありましたゎ。老害秀吉-真田家面々も群像劇よろしく胸中複雑。家康の娘婿である信幸、秀吉庇護下の幸村。一枚岩だった真田に朧気な隙間が見え出しました。2021/05/05

優希

109
草の者の動きに焦点が当たっているので、緊迫感がありました。それぞれの動きを丁寧に描き、息を飲む場面の連続です。甲賀と草の者の対決は池波正太郎の真骨頂というべきでしょう。戦国時代にいかに主人に仕えるかということは、人間関係や戦が左右するのですね。甲賀忍者と草の者の壮絶な戦いに臨場感を感じずにはいられません。忍びの世界の厳しさを見たようでした。徳川側に加担する甲賀と真田の草の者の壮絶な戦いから目が離せません。武将たちの影で動く者たちがいたことを実感しました。2016/11/05

あすなろ

97
第4巻は皆の気になる存在であるお江と秀吉の朝鮮出兵の巻。それくらい真田家の描写は控え目かと。今年行った真田太平記池波正太郎文学館では、予期せぬ反響に本作の連載が延びたとあったが、その辺りが反映されたのが本巻辺りだったのでは。そして、謎のヒロインであるお江についての描写が結構あるのもその影響か。池波先生の粋な描写と共に計らいを感ずる。さて、秀吉の朝鮮出兵が他の武将と共に描かれ、よく理解出来た。日本史でもあまり好きなところではないのであるが、池波先生が二度訪れたと作中に記される名護屋に行きたくなったのである。2024/12/08

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