内容説明
明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。昭和45年、医大生氷倉(ひくら)は河底トンネルで、そこにいるはずのない友人の刺殺体に遭遇した。そして今<路上の密室>事件を追う森江春策の前に、明治・昭和の未解決事件が甦る! 2001年本格ミステリ・ベスト10第2位に輝く傑作。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
83
森江春策シリーズ第10弾、「時の誘拐」の姉妹編。大阪を舞台に、明治に起きた不可解な事件と、平成の森江が担当する謎の事件、更にはその事件を調査する内にたどり着いた30年前の昭和の事件とが、複雑に絡み合う多重構造ミステリ。3つの事件をたいへん巧く繋げたと感心しますが、どうも物語が大き過ぎて部分的に良く解らない箇所がある。犯人の意外性は理解出来なくもないが、過去の殺人を複雑な経緯にする必要性が、全く解らない。要するに、そうしなくても事件事態は、大きく変わらないのではないか。よくぞこれ程詰め込んだと、素直に思う。2018/08/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
55
森江春策の事件簿その10。時の誘拐の姉妹篇。大阪で起こった過去の事件と現在の事件の相関とは?。ミスリードも満載のトリックはスゴイが、犯人の動機の一部に関してはちょっと納得いかなかった。2014/08/29
coco夏ko10角
33
森江春策シリーズ。明治・昭和・平成の事件をといていく。姉妹編『時の誘拐』未読。ミステリー面は問題なかったけどそちらを読んでる方が楽しめたんだろうな、という箇所もあって、やっぱり順番に読めばよかったなぁ。こういう大きい密室ってワクワクするけど、地図とか苦手だから本当に理解できてるかちょっと自信ない…。 解説に有栖川有栖さん。2016/11/03
ヒロユキ
27
『時の誘拐』の姉妹編。仕掛けやネタの詰め込み具合がカオス。推理小説を読んでるって感じがしてそこがまた楽しいです。まあそのぎゅうぎゅう詰めの謎をぶっとばすほどの意外な黒幕に狂気を感じる動機と、最後にはそればっかり印象に残りました。2012/08/27
たぬ
20
☆4 芦辺氏5冊目。明治・昭和・平成と異なった時代の異なった事件が少しずつつながっていくのを楽しく読んだ。大阪はまるでなじみがないけど細かな描写で情景がよくわかった。主人公のキャラにも好感。ただしこれの3分の2くらいに短縮してもよかったな。少々長すぎて終盤は読むの疲れた。2021/06/17
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